ベトナムの英語力についての思わぬ結果
2014年01月18日付 VietnamPlus 紙

 英語力に関する調査に参加した60か国のうちベトナムは28位にランクインし、「英語レベルが標準的」のグループに入った。
 ベトナムの英語力は調査対象となった他の32か国を上回った。この中には中国、フランス、ロシアなどが含まれる。タイは「英語力が非常に低い」グループに入り、55位だった。
 これは各国の英語能力を数値化したもので、2014年1月18日の朝、ハノイにて国際教育機関EFエデュケーション・ファーストが発表した。
 EFエデュケーション・ファーストは今回の調査に約6年(2007〜2013年)を費やした。6年間の調査を総合した結果、ベトナムは英語力が最も伸びた5か国の一つであることが明らかになった。
 この結果は、発表の場に同席した関係者たちをかなり驚かせた。何より、ベトナムの教育部門が、今日の各教育段階における英語教育はまだ効果的でないと公式に認めている折だったからである。
 近年、英語能力は重要となっており、教育部門は「2010年-2020年外国語プロジェクト」を進めているが、教育訓練省は、英語の教育指導、学習方法や試験をさらに改善し、学校での外国語訓練を真に向上させるため、高校の卒業試験必修科目から英語を除外する案も考慮しなければならなくなっている。
 しかしながらこの矛盾は、EFの調査対象が限定的かつ都市部に集中していることを含めると理解するのは難くない。具体的には、EFは人々が自発的に参加できるようにインターネット上で出題して調査した。それ以外には自校の生徒たちを対象とした。そのためEFの調査対象は、インターネットを使用でき、一定程度の英語レベルがあり、EFとその調査を知っている人たちである。
 また、調査に参加した人数はそれほど多くはない。EFのプロジェクト責任者であるチャン・ミン氏によると、インターネット上でのテスト参加者が最低400人いる国がEFの評価対象になっている。過去6年間で約500万人が参加しているが、組織委員会は、ベトナムと他の国々の参加者数について具体的な数字を出していない。
 しかしながら、ミン氏によれば、同じ形式の調査であるため、上記の結果では他の国々と比べてベトナム人の英語レベルの急速な進歩が見られるという。
 EFの発表結果によれば、ヨーロッパで最も英語力が高いのはスウェーデン、ノルウェー、オランダである。中東と北アフリカが最も英語力が低い。
 EFエデュケーション・ファーストはベルティル・フルト氏によって、氏が若干23歳の時、スウェーデンの大学の寄宿舎地下室において1965年に設立された民間の教育団体である。EFは16の分野で活動し、言語、留学、学術の訓練プログラムから文化交流プログラムまでを扱っている。現在、世界の50か国以上に400の事務所と学校をもっている。EFには9000人の職員と2万5000人の教員・指導員がいる。

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( 翻訳者:梅原美希、小泉里夏 )
( 記事ID:581 )