テロ攻撃防止のため、国軍警備隊と警察隊が合同警備へ(10-9-1-1、6-1)
2014年03月10日付 The Voice 紙

  ヤンゴン市とマンダレー市の駅やスーパーマーケットなど、多くの人が集まる場所で、テロ行為を未然に防止するために、関係機関である管区域・県警察犯罪捜査隊、情報・犯罪部隊のほか国軍警備隊も加わり、合同で警備を行っていることを、ミャンマー国家警察隊が明らかにした。

 「安全と法の支配を保つために、関係する責任者ら全員が情報を共有するための会議を、毎週開催している。その会議で、地域安定のためわずかでも情報を得て、そこから捜査、摘発を行っている。そして、周囲の情報提供者たちを含む全員が協力している。彼らからの断片的な情報すべてを統合して、警備を行っている」と、マンダレー管区域警察警視正ゾーミンウーが加えて説明した。
 マンダレー管区域のチャンエーターザン郡区とチャンミャッタースィー郡区では、2月28日および3月1日に、刀剣や槍から身を守るために、アルミニウムとスチールを使って特別に作られた軍用防弾服のようなものや、刀剣、槍などの凶器が発見された。
 そのほか、中国南西部、雲南省昆明市の駅で、30人以上が死亡、130人以上が怪我をするテロ事件が発生した。
 その事件をうけて、ヤンゴン、マンダレーなどの都市部でのテロ行為防止のために、ミャンマー国家警察隊の準備状況を本誌が取材したところ、警察隊担当者らが、次のように答えた。
 日々、ミャンマー全土からの移動者数が何万人にものぼるヤンゴン駅やマンダレー駅で、中国昆明駅で発生し死亡者も出たテロ事件のようなテロ行為や爆破事件などが起こらないよう、駅の主要出入口、二等車出入口、一等車出入口、プラットホームも含め警備ポイント16地点で、利用客の出入りと所持品検査のほか、警察隊員が爆発物探知器をつかって警備を行っていることを、鉄道警察隊警部のひとりが語った。
 「駅で、昆明市と同じような事件が発生した場合、即座に事態を収拾するための準備は整っている」とヤンゴン駅第13鉄道警察中隊の責任者が語った。
 ヤンゴン市の大通りでは、夜間に自動車の検問を行っているが、運転者の名前、住所、ナンバープレート番号だけを優先的に記録し、乗客や積み荷の検査は大変少ないことが、タクシー運転手や乗客らから明らかになった。
 「スーパーマーケットでの、買い物客の安全のための検査は満足ではない。簡単に検査しているだけだ。表面上の見せかけではなく、安全というものが如何に重要であるかを教えたい。軽々しく検査をさせたくない」と、ヤンゴン市ミンガラータウンニュン郡区に暮らす25歳の会社員が語った。
 テロ行為や国家を跨ぐ犯罪に対し各国で根絶をめざしているように、世界全体でも根絶のための対策を講じていること、ミャンマーや各国が相互間で協力して解決策を講じたならば、テロ行為や国家を跨ぐ犯罪に対して、より効果的に手を打つことができ、国民にとって、よりプラスになることを、ミャンマー国家警察隊警視長ミンアウンが3月3日付け国営新聞で述べた。
 自分の周囲で棒、刃物、武器などをもって集団を編成し、暴力行為をおこなう疑いがあった、あるいは集団での煽動行為を目にしたならば、近くの行政機関に連絡すること、携帯電話で写真を撮って情報を提供するなど、警察隊に協力をすると、暴力行為を未然に防ぐことができるだけではなく、逮捕、摘発をする際に、より迅速に対応ができることを、ヤンゴン管区域で任務を遂行している警部のひとりが語った。
 「危険に遭遇した場合、警察隊が駆けつけるまで、自己防衛ができる必要がある」と同氏は語る。
 マンダレー市で、軍用防弾服のようなものや刃物、槍などの凶器の発見は、付近に暮らす住民らが警察隊に情報を提供し、協力したおかげで摘発できたことが、マンダレー管区域警察隊により明らかになった。
 「今は、すべての人々が心配しすぎるほどの恐怖を抱いているときであるので、今回の件は、自分自身を守るためのお守りのようなものとして保有しているのだと思う。お金のある人々が注文したので、ふつうの貧しい人々が作ってあげたのだと思う。これは、鎧のような型のものでもない。他人に危険を及ぼすためではなく、自分自身を防衛するために作らせたと思う。それと関連して、棒や刃物などが見つかり、6人を続けて逮捕したのだと分かった」と、マンダレー地域社会関係・紛争予防委員会の委員が明らかにした。
 許可のない武器、国民の多くに恐怖心を抱かせるものを保有している人を、銃刀法19条(A)(B)により事件として取り上げ逮捕すること、それらのものを没収した人にも、刑法505条(B)(C)により起訴することが可能であることを、マンダレー管区域警察隊警部補のひとりが語った。

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( 翻訳者:松浦 宇史 )
( 記事ID:602 )