国軍内部に少数民族への昇進制限はなしと国軍総司令官語る(10-12-1-2, 4-3)
2014年04月01日付 The Voice 紙

ヤンゴン 3月27日

 ビルマ(バマー)族により支配されていると批判を受けているミャンマー国軍内部に、少数民族に対する意図的な昇進制限はないと、国軍総司令官ミンアウンフライン上級大将が語った。
 ネーピードーにおいて3月27日に行われた、第69回国軍記念日の軍事パレードで演説した際に述べたものである。
 国軍のすべての階級であらゆる少数民族が現在職務を担っており、少数民族と地域に基づいて差別して地位を制限することはない、国軍と国家に対して忠誠を誓うこと、軍事、政治の知識を十分に備え、指導力が揃っていれば、国軍において高い役職を担う許可を与えると、ミンアウンフライン上級大将は語った。
 「国軍において少数民族出身で、総司令官の職務を担った者がいたように、管区司令官以上の職務を担っている者たちの中にも少数民族が含まれていることが見受けられるだろう」と上級大将は述べた。
 大隊、師団ごとにあらゆる少数民族が加わり編成されていることは確かであり、自らの大隊にもカチン族、ヤカイン族、シャン族と他の少数民族が多く加わっていること、現師団長は‘パオー族’であり管区司令官まで昇進する見込みがあることを、[カチン州]モーガウンを活動拠点とする一師団の大佐が明らかにした。
 しかし武装組織も含め少数民族の多くが、国軍においてビルマ族が優位を占めており、少数民族に対して抑圧していると頻りに話し、ビルマ(バマー)軍という呼び方を絶えず用いていること、それを見れば少数民族武装組織の国軍に対する見解を知ることができると軍事評論家は指摘する。
 政治のリーダーたちが、国軍における少数民族昇進制限の主な原因と指摘するのは、国内で続いてきた武装闘争であり、その終結に向け国軍は万難を排し努力するのであり、そのためにもまず停戦を実現させなければならないということも、ミンアウンフライン上級大将は国軍記念日の演説の中で付言した。

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( 翻訳者:古橋櫻子 )
( 記事ID:626 )