ベトナムの「フォー」がアメリカの有名な英語辞典の見出し語に入る
2014年05月20日付 VietnamPlus 紙

 アメリカの有名なメリアム・ウェブスター(Merriam-Webster)辞典は最近、見出し語の中に150の新しい単語を収録したと発表した。その中には、日常生活へのデジタル時代の大きな影響を反映して普及している技術用語多数が追加されている。
 おもしろいことに、今回の更新においてメリアム・ウェブスター辞典は、ベトナムの有名な伝統料理である「Pho(フォー)」という単語を追加した。その定義は「お米からつくられた麺と牛肉や鶏肉のスープから作られた料理」である。
 メリアム・ウェブスター辞典の定義によると、「Selfie」つまり「自撮り」は「デジタルカメラを使用して自分を自身で撮影した写真であり、多くの場合ソーシャルネットワークサイトに投稿するために使用される」とされている。
 この言葉は、2013年のソーシャルメディアの流行語であり、オンラインのオックスフォード辞書に収録され、同辞書により「その年の単語」にも選ばれた。
「Selfie=自撮り」のほかに、メリアム・ウェブスター辞典は、普及している技術用語として「hashtag」を収録している。その定義は「♯サインの後に続く単語あるいは文字列」である。
 「hashtag」は、Twitterやインスタグラム、グーグル+などの各種SNS上に頻繁に出現している。その他の技術関連の新規見出し語としては、「tweep」(Twitter上の情報伝達のためのオンラインメッセージサービスの利用者)、「crowfuding」(ある人間集団、特にインターネットのコミュニティから基金をつくり出す活動)、「catfish」(詐欺目的でソーシャルネットワーク上に偽の経歴を捏造する人)などがある。
 メリアム・ウェブスター辞典の移動編集者であるピーター・ソコロヴスキーは、次のように述べている。今回の更新で多数の技術用語が追加されたことは、デジタル・テクノロジーの急速な発展速度と現代人の生活へのその広範な作用を反映している。
そのほかにも、メリアム・ウェブスター辞典は、デジタル・テクノロジー分野以外で広く使われている多数の新規単語も追加している。
 例えば、「steampunk」という語は、19世紀社会を背景にした空想的な蒸気機関や歴史的内容をもつサイエンス・フィクションを示す専門用語である。また、「fracking」という語は、化学物質を混ぜた高圧水流を用いて岩体に亀裂を生じさせ、地中深くの石油や天然ガスを放出させる水力技術を示す言葉である。
 メリアム・ウェブスター辞典は、マサチューセッツ州に本社がある、参考書や専門書の出版を専門とするメリアム・ウェブスターグループの製品である。
この辞典は、当初は「アメリカ人のための英語辞典」(An American Dictionary of the English language) という名前で、ノア・ウェブスターによって編纂され、1828年初めに公開された。
 今日では、メリアム・ウェブスター辞典はアメリカで最も広く使用されている辞典の一つである。メリアム・ウェブスターグループによれば、追加された新規150語は2014年版の紙媒体の辞典と電子版の辞典で登場し始める。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小泉里夏、小谷岳、山口里緒 )
( 記事ID:800 )