海と島の主権を確認できる漢字・チューノム資料を公開
2014年06月03日付 VietnamPlus 紙
6月3日午前、ベトナム社会科学院漢喃研究所はハノイにて、書籍『ホアンサ・チュオンサの二つの諸島と南シナ海におけるベトナム海域に対するベトナムの主権に関する漢字・チューノム資料』を公式に紹介した。
准教授のチン・カック・マン博士(ベトナム社会科学院)によると、本書はベトナムの海と島の主権を確認する、46の漢字・チューノム資料(史書、地図、地誌、会典、行政文書など)を紹介している。
具体的には、「南越版図」、「地図」(明命時代の地図)、「天南四至路図書」(杜伯編集による地図)などの地図集である。
この他に本書はさらに「大越史記続編」(1775年鄭森の命により編纂)や「大南一統誌」(阮朝編纂の国史)のような史料に書き写された、ホアンサ・チュオンサ諸島に対するベトナムの主権を確認する資料を紹介している。
編集部は各資料について漢字の原文、漢越語の音訳、ベトナム語の翻訳を引用している。
編集部の代表は、『ホアンサ・チュオンサの二つの諸島と南シナ海におけるベトナム海域に対するベトナムの主権に関する漢字・チューノム資料』は過去何年間も行われてきたベトナム社会科学院の南シナ海についての共同研究プログラムの一環であると述べた。
「我々はホアンサ・チュオンサ諸島に対するベトナムの主権を確認する貴重な資料を国際的な友人たちに届けるために、今後本書を英語で翻訳し出版することを予定している」と准教授のチン・カック・マン博士は述べている。
本書は社会科学出版社から刊行されている。
( 翻訳者:相野那奈子 )
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