メコンデルタの持続的発展のための自然と文化の保存
2014年06月13日付 VietnamPlus 紙
第6回「メコンデルタの持続的発展のための自然と文化の保存」フォーラムが6月13日にロンアン省タンアン市で開かれた。
フォーラムの主題は「各環境問題を統合し、生物多様性を保護し、メコンデルタ地域での気候変動に適した生業モデルの推奨を通じた事業計画の改善」。
国内外の科学者、自然管理員や専門家たちとメコンデルタ地域各省の行政官は、メコンデルタ地域の総合計画、メコンデルタの水産資源の管理、各戦略・計画の立案や展開の中で各環境問題をいかに統合するかといった問題について意見を交換し討論を行った。
各代表は生物多様性を保護する計画を立て関連する計画を修正する過程における、気候変動に適した生態系に基づくアプローチ方法について意見を交換し討論した。
ベトナム資源環境省の副大臣であるブイ・カイック・チュエン博士・准教授は、生物多様性の保護と気候変動への対応を実現するために、各レベル、各分野、メコンデルタ地域の各省は住民と共に、湿地地域の生態系の意義・役割・価値・管理方法・開拓・堅実な利用などについてPRを強化するよう提案した。
また同副大臣は、資源、特に湿原地域での生物学的資源の調査、統計、評価や、各省レベルでの生物多様性保護計画の立案、世界・国家・地方にとって重要である各湿原の保護区域の線引きが必要であると提案した。
メコンデルタ地域内の各地方も、環境分野全般、そして特に湿原地域の開発における国際協力を強化し、環境と生物多様性の保護事業への国際支援の効果的な使用が必要であるとした。
メコン河下流のメコンデルタはベトナムで最大のデルタであり、このうち湿地面積は約390万ヘクタール。ここはベトナム南部13省都が属し1700万人が住み、生物多様性に富み、多様な希少種や遺伝子を維持し、本国の食糧生産の50%以上、輸出量の90%を供給している地域である。
また、メコンデルタは養殖・漁業の中心地であり、ベトナムが世界最大の水産物輸出国の一つとなることに貢献している。
近年では、複雑な気象と気候の変動により、経済発展や社会の安定、メコンデルタの農村の人々の生態系に密着した伝統的な生業が脅かされている。そのため、このフォーラムは計画の妨げになるものを見極め取り除くこと、同様にメコンデルタの気候変動に適した生業モデルの促進を目的としている。
同時にこのフォーラムでは、今年1月に政府首相の承認を受けた全国の生物多様性保護に関する2020年までの全体計画と2030年までの方針について紹介される。
( 翻訳者:石井恵梨、坂崎由衣、樋口由里子 )
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