ホーチミン市国家大学:志願者の課外活動能力を評価へ
2014年10月13日付 VietnamPlus 紙

 ホーチミン市国家大学は、高等学校修了試験の点数、学業成績、優遇点、思考能力、課外活動能力の五つの基準に則して学生の能力を評価する、独自の入学者選抜案を策定した。
 同大学の学部大学院人材訓練委員長グエン・クォック・チン氏によれば、上記基準の導入は、優秀で多面的な人材の獲得を狙いとしている。
 「勿論、これらの基準の導入にはロードマップを要し、2015年度に一挙に実施できるわけではない」とチン委員長は語った。
 具体的に大学は、2015年度の入学者選抜時期から、三つの選抜基準を導入する。
 一つ目の基準は、国家による高等学校修了試験の点数に基づくもので、大学は昨年度までと同様、専攻分野別の旧入試方式に応じた三科目の点数を評定。加えて、新たに四つの方式を追加し、化学系専攻には[数学・化学・外国語]、[数学・化学・ベトナム語]が、健康系の専攻には[数学・生物・ベトナム語]、[数学・生物・外国語]が加えられる。
 二つ目は、高等学校の通知表に基づく学業成績の評定で、志願者の出願には、各年の平均点が一定基準を上回ることが求められる。その具体的な数字について、大学は現在6~6.5点の間で検討しており、また専攻分野別の設定もしくは全学共通の設定を検討している。
 三つ目は優遇点で、地域に準ずる優遇点、および教育訓練省による入学者選抜規定に則し数年間に渡り優遇を受けてきた対象者に準じた優遇点が含まれる。  
 残る二つの基準は、思考能力と課外活動能力の評価で、大学は2017-2018年度頃からの導入を予定している。
 思考能力の評価基準に関し、大学は約90分間の短い試験を実施する予定で、試験は選択問題と小論文から成り、学生の推論能力および問題解決能力が求められ、独自の創造性を引き出そうとするものである。当試験は、推奨的なもので強制ではなく、当試験を受けた志願者には加点がなされる。
 課外活動能力の評価基準に関しては、大学は志願者に課外活動・サマーキャンプ等への参加証明書の提出を求める予定である。
 「学生にとって、これらのどの基準も真新しいものなので、彼らが準備し慣れるためには時間が必要である。今後3年の間に、大学は段階的試行を経ながら、志願者への広報活動を行っていきたい」とチン氏は打ち明けた。
 人材訓練委員長が認めるように、これら二つの基準の導入には、なお多くの課題が残されている。思考能力評価に関しては、出題内容、試験の実施・採点方法等の具体的基準が必要であり、証明書に依拠した課外活動能力の評価に関しても、各種証明書の換算点数および証明書の真価の判断等、様々な問題が浮上している。
 チン委員長の説明によれば、2015年度の入学者選抜試験は、大学は願書受付を早めに開始し、また数回に分けて実施する予定である。具体的には、高等学校修了試験の受験登録時期である3月のうちから、大学への願書提出が可能で、試験結果が出た後、大学は志願者の点数を総計し、1~2週間後には結果発表ができるよう努める。定員割れの場合には、大学は補充の募集を行う。

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( 翻訳者:田中あき )
( 記事ID:1087 )