ベトナムの看護師、日本の病院に「活気を吹き込む」
2014年12月22日付 VietnamPlus 紙

 アジア各国の高い技術を持つ看護師たちは、深刻な労働力不足という問題を抱えている日本の病院に大きな変化をもたらしている。
 千葉県にある袖ケ浦さつき台病院の看護師、藤田沙也加氏(41歳)は、彼らは停滞感を払拭し、私たちに力を与えてくれたと言う。藤田氏が述べているのは、その病院で働くベトナム人看護師たちのことだ。
 1994年からこの病院では、他の病院との共同プロジェクトで10人のベトナム人女性看護師を指導してきた。彼らは、この病院の労働力の不足の状況を解決するのを助けただけでなく、他にも積極的な効果をもたらした。
 共同通信社によると、彼女たちの多くはベトナムで医師の専門の訓練を受けており、いずれも医学について高い専門性を持っている。彼女らは日本の看護師養成学校で三、四年勉強し、日本の看護師研修生たちと類似の条件のもとで国家試験に合格している。ベトナム人の看護師たちは日本語のレベルがとても高く、日本人に漢字を指導している人もいるほどだ。
 ベトナムの看護師は救急外来を含む様々な診療科でとても熱心に働いており、長い期間帰省もする。日本の女性看護師が休暇を得るために離職することに躊躇が少ない中、ベトナム人の看護師が仕事に参加するようになってからその病院における看護師の離職率が大幅に減少した。 
 藤田氏は「ベトナムの看護師たちは私たちがより気楽に休暇を取れる雰囲気を創り出してくれた。」と言う。
 病院計画室長である矢田たかひろ氏は「現在、病院では日本人と外国人がお互いに高め合っている良い循環にある。」と述べた。
 ディン・ティ・チュック看護師は千葉市にある柏戸病院で11年間働いている。同じ病院の別のベトナムの看護師は9年間働き、現在は産休を取っている。
 34歳のチュック氏は病院が看護師に子育てしやすいよう支援してくれているので、病院における仕事は長い間安定していると言う。チュック氏本人は三年前に永住権を得て、現在夫と二人の子どもと暮らしている。チュック氏は二人の子どもそれぞれに対して産休を取った。
看護師長の荻野絹子氏はこの二人のベトナム人女性の看護師は「我々にとって不可欠」と言い、また「私たちは自分たちにとって大切なメンバーが働きやすい環境をつくる努力を引き続きしていきたい。」と述べた。

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( 翻訳者:坂崎由衣、高見彩華 )
( 記事ID:1231 )