コーカンでの戦闘により中国側への避難民が7万人以上になると国連WFPが発表
2015年04月08日付 The Voice 紙

ヤンゴン 4月7日
 中緬国境近くのコーカン自治区において、ミャンマー国軍とポンチャーシン率いるコーカン武装組織の戦闘が2か月近く経ち、中国側の領域で地元の戦争避難民の数が7万人を超えたことを、国連世界食糧計画(WFP)が4月7日に発表した。
 上記のコーカン避難民は国境を越えた後、中国にある7つの救助キャンプと3つの村落へ移動して暮らしており、難民への人道的支援を中国政府と地元の赤十字組織が行っていると同発表にはある。
 同様に中緬第125国境標識の難民キャンプでも地元の避難民が4000人以上おり、コーカン自治区に近接するミャンマーのワ自治管区にあるナンティッ地方とシャン州北部ラーショーでも人道的援助を行っていることがWEPの発表で明らかになった。
 ミャンマー側からコーカン自治区への移住労働者の多くはミャンマー側へ戻ってきたが、地元の人々は戦闘が起こると中国側の領域へ入っていく人が最も多くなるとクンロウン郡赤十字のメンバー、テインミョー医師が説明した。
 「移住労働者は管区域部に帰るだけだ。彼らを戦災による帰郷者と言えるだろう、しかし地元の人々は彼らが暮らしている場所で戦闘がおこったのだ、それで行き来が容易な中国の方に移る人が多い。戦闘が終わらない限りミャンマーの方にもう一度戻ってくることはないだろう」と同医師が述べた。
 コーカン自治区へ行って仕事をする移住労働者の多くはミャンマー中部からやって来る人々であり、戦闘によって帰郷する人は7千人以上に及ぶことをクンロウン郡赤十字が明らかにした。
 2月第2週にコーカン自治区で国軍とポンチャーシン率いるコーカン武装組織との戦闘が始まってから2か月近く経つが、いまだ停戦に至っていない。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:倉橋美希 )
( 記事ID:1319 )