仕事不足のためにミャンマーの若者は外国に出ざるを得ない、とドー・アウンサンスーチー
2015年05月17日付 The Voice 紙

モーラミャイン 5月16日

 ミャンマーの資源産出は世界の国々と肩を並べることができるが、制度が脆弱なためミャンマーの若者、中年層は国外で働かざるを得ない、と5月16日にモン州で開催されたアウンサン将軍生誕100年の記念式典で国民民主連盟(NLD)党首ドー・アウンサンスーチーが語った。
 ドー・アウンサンスーチーのモン州訪問中、同氏を出迎える人たちも若者や中年層よりも子供が多いこと、ミャンマー国民のために十分な仕事を作り出してあげることはミャンマーにとって最重要事項の1つであることを同氏が述べた。
 「そこで私は考えた。子供が多い。若者、中年層はあまり多くない。一体どこに行っているのかというと、隣国へ働きに出ているという答えが出てきた。これは私たちの国にとって喜ばしいことではない。仕事があるというのは、仕事がないよりもよいに決まっている。しかし、自分の地域、自分の村で仕事が得られないために、他国へ行って働かなければならないというのは起こるべきでないことだ」とNLD党首が批評した。
 若者は国外で働かざるを得ないため家族と一緒に生活できないうえに、村々も本来そうあるべき程には潤わない、また、コーフム郡もモン州と比較すれば国境地帯と離れているが、その地方からも若者は国外へ出て働かねばならなくなっている、と同氏が続けて述べた。
 「しかし結局のところ、どんな国であっても国の主たる宝、主たる資源といえる最も価値あるものは国民である。私たち国民の能力が高まってはじめて、能力を高められるようにしてはじめて、私たちの国は発展するだろう。私たちが働きに出なければならなくなっている国々、私たちの国民が仕事を探しに行かねばならない国々は、私たちの国と比べると資源が全くない。しかし、制度が整っているから進歩したのだ。制度が整ってゆけば、経済にも良い」とドー・アウンサンスーチーが説明した。
 アウンサン将軍生誕100年記念式典をモーラミャイン、フライン地区タウンシャンズー地域フラインゼェ通りにある第二高等学校の運動場(バーブー運動場)で開催し、5月17日の午前中もタンビューザヤッ市チャーカン地区アウンサン通りにある連合国軍墓地敷地内のチャ-カンサッカー場でアウンサン将軍生誕100年記念として引き続き演説する予定である。

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( 翻訳者:古橋櫻子 )
( 記事ID:1458 )