「コオロギ漂流記」、ハノイの舞台に再登場
2015年05月12日付 VietnamPlus 紙

 今は亡き文学者トー・ホアイの有名な児童文学作品「コオロギ漂流記」が今夏、児童劇場においてハノイの俳優たちによって上演される。
 正式に観客の前で上演されるのは、5月24日青少年劇場(ハノイ、ゴーティニャム通り11番地)と6月1日国際子どもの日の生徒学生文化会館(ハノイ、チャンビンチョン通り37番地)である。
 この作品は、コオロギの興味深い人生と漂流記を描く。主役のコオロギは、意思が強く、「すべては平和と正義のために、生きとし生ける者は皆が兄弟」という夢を叶えるべく、幾多の苦難や失敗を勇ましく乗り越えていく。
 若者のコオロギはがっしりした体格で、丈夫な翼と屈強な脚があった。しかし、聞き分けがなく、けんか好きで、コオロギはうっかり隣人の小コオロギを死なせてしまい、2本のひげをカミキリムシにばっさり切られてしまった…。
 人生の最初に記憶に刻まれるべき様々な困難を経験し、コオロギは次第にたくましく成長していく。「旅は知性を広げる」。この諺が、世界を見聞し新しいことを学ぶために、コオロギを東西南北の視察に駆り立てるのだった。そして彼は世界周遊をする決定を下す。
 コオロギはケラと「兄弟」の契りを結んだ。コオロギとケラは、困難はありつつも非常におもしろい日々を共に歩んでいく。カエル大王が青々とした草叢一帯を支配しているチャウタット村にたどり着くと、二匹は「打ち合って」、バッタ、イナゴ、トンボなどのあらゆる生き物の歓声の中、尊大なカマキリに勝利したのだった。
 子供のための劇「コオロギ漂流記」はブイ・ニュ・ライ演出。脚本は劇作家ヴ・ハイによる。

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( 翻訳者:石前亜希、安井理絵 )
( 記事ID:1477 )