ヤンゴン 5月28日
紙幣の品質と安全の水準を高めるため、そして偽札の製造を防ぐために、現在使用している1万チャット札の代わりにデザインを変えた1万チャット札を7月1日から発行するということをミャンマー中央銀行が発表した。
新たに発行する1万チャット札には輝く翡翠色の新デザインの数字、新たな透かしや紙幣の両面をニスの層でおおって保護してあり、紙幣の大きさ、形、色の規定に関しては元の通りで変更はないということが中央銀行の発表で明らかになった。
1万チャット札の表面左部分には新しいデザインとして白いハスの花の透かしがあり、光に当ててみると透かしがわかること、紙幣を保護しているニスの層は、外部からの水蒸気や水分、汚れの跡によって紙幣の質が落ちることを防ぐことになるので、紙幣の使用期間をより伸ばせること、その他、紙幣表面の左右端に浮き上がって見える短い線が入れてあることが同発表により重ねて明らかになった。
元の1万チャット札の表面右下の角に印刷してある普通の(ミャンマー)数字10000の代わりに輝く翡翠色で10000と(ミャンマー)数字が入っており、紙幣の向きを変えて見ると、その数字の輝きが上下に動くこと、数字の色も翡翠色から濃い青色へ変わることも中央銀行が発表した。
中央銀行は5千チャット札も同様にデザインを変更して発行したことがあり、新しいデザインの紙幣が流通し使用されはじめた際に、新札が偽札だと考えられ一部の使用者は疑いを抱いていたということをセイッピュー町の1人の商売人は述べた。
( 翻訳者:小林明里 )
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