AP通信社の写真を通して見るベトナム戦争
2015年06月12日付 VietnamPlus 紙
ベトナム戦争中にAP通信社の記者たちが撮った50の作品が、6月12日から26日まで、ハノイ市チャンティエン通り45番地のギャラリーで展示される。
忠実に映し出すプリズムのような写真は、アメリカの人々だけでなく全世界の人々に、ベトナム人の独立と自由を勝ちとる抗戦の全体像を提示している。
展示されている写真の中には、エディ・アダムス記者の作品や、1963年の僧侶ティック・クアン・ドゥックの焼身自殺を撮影したマルコム・ブラウンの写真、1972年の重いやけどを負いながらナパーム弾の攻撃から走って逃げる女の子を写したニック・ウットの写真など、強く印象に残る写真もたくさんある。
特に、記者に与えられる最高の賞であるピューリッツァ賞を4度獲得したAP通信社の記者による作品も、ギャラリーに出品されている。
AP通信社の会長兼社長のゲーリー・プルイット氏は、APがベトナムでの抗戦の全面的な写真コレクションをもっていると打ち明けた。2年前、同社は写真による戦争の情報伝達を記録すると決定し、その結果として『ベトナム:戦争の近景』が出版された。この本がまさに、展覧会「ベトナム─写真を通しての戦争」を開催する発想元になった。
設立・発展の170年の歴史を通して、AP通信社(アメリカ)は一番速く、一番忠実に世界にニュースを伝えるという使命をいつも維持してきた。同社は、フランスのインドシナでの失敗、ベトナムを分断した1954年ジュネーブ協定から、冷戦期にベトナムをホットな戦場に変えるというアメリカの決定まで、ニュースを伝えてきた。
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( 翻訳者:石前亜希 )
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