憲法改正が実現しなくてもNLDに投票すれば内閣を組織できるとアウンサンスーチー氏が約束
2015年06月26日付 The Voice 紙

ネーピードー6月25日

 議会で憲法改正の票決において国民民主連盟(NLD)が改正を求める条項の改正が実現しなくとも、2015年の選挙でNLDが勝つように国民が投票すれば、内閣を組織できるとアウンサンスーチー氏は約束した。「NLDを勝たせてほしい。そうすれば内閣を組織できる」と同氏は言った。
 NLDとして内閣を統率できる人を選んである、しかしまだ発表することはできないとスーチー氏は重ねて述べた。
 6月25日に開かれた連邦議会の会議で憲法第436条を含む重要条項6つの票決が終わった後、スーチー氏は記者会見を開いてそのように述べたのである。
 2015年選挙での勝利を目指し、潔白かつ自由な選挙にするために誤りのある投票名簿を調査せねばならず、国民やメディアからできる範囲で協力を得たいとスーチー氏は促した。
 憲法改正が実現するかどうか、NLDだけでなく国民でさえ予測できていたのだから、改正が実現しなくても敗北とは思わないと同氏は重ねて言った。
 憲法改正のために連邦団結発展党(USDP)が提出した草案には、改正を望む条項が含まれていないため同意しないとスーチー氏は言った。改正が実現しなくても国民が失望する必要はなく、前向きに取り組んでいけるように努めると同氏はメディアに語った。
 憲法規定の改正を国民に選ばれたわけではない国軍最高司令官ひとりが統御しているのでは真の民主主義は実現しないとNLD党首スーチー氏は言った。
 「国軍の仕組みは分かっている。国軍というのは上からの命令を聞くことが常である。最高司令官の考えの通りにしなければならないのだ。国民から選ばれたわけではない人物の任命した人が、国家全体に関わる改正を阻止することができるというのは、民主主義ではない。そうあるべきなのか。最高司令官というのは彼の経歴や軍内の成り行きによってこの地位を得たのだ。彼ひとりが憲法改正を阻止する権利を十全に持っているというのはあってよいことなのか。これは民主主義なのか、というのが私の問題にしていることだ」とスーチー氏は言った。
 それに加え、USDPから提出された草案も聞こえが良いだけの憲法改正であって十分な変更ではないため、彼らも改正を求めていない人々ということができるとスーチー氏は述べた。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:久宗美里 )
( 記事ID:1587 )