最低賃金1日3600チャットなら事業中止だと中国・韓国の事業主
2015年07月03日付 The Voice 紙

ヤンゴン 7月3日

 ミャンマーの最低労働賃金を3600チャットと決めた場合、9月に事業中止にする旨を20万人くらいの労働者に仕事を提供している中国と韓国の縫製事業主らが言及した。
 ヤンゴン市の商工会議所連合会で7月2日に行われた最低労働賃金に関する縫製事業主の会議で、中国と韓国の事業主がこのことを表明した。
 この会議に縫製事業主145人が参加した。
 中国の事業主が所有している工場は30を超え、労働者は7万人くらいおり、最低労働賃金を2500チャットにした場合なら支払えることを中国の事業主は述べた。
 最低労働賃金を3600チャットにした場合、9月に事業中止するだろうということを中国の事業主が述べた。中国の事業主が中止したあと時間を空けずに韓国の事業主らも工場を閉めるだろうということをミャンマー在住の韓国の縫製事業主組合の組合長が言及した。
 ミャンマーで韓国の事業主らが所有する縫製工場は60前後あり、労働者は12~13万人前後いることを同氏は述べている。
 現在の状況で韓国の事業主としては事業を赤字で続けなければならないことを同氏は続けて述べた。
 国内事業で決められた最低労働賃金を支払えるよう労働者らと協力し合っていき、協力できない人を外すこと、協力し合える人がいない場合、工場を閉鎖するだろうということを縫製事業主組合の組合長ウー・ミンソー氏は述べた。
 縫製事業主としては、最低労働賃金として2500チャットのみ支払えると申し立てたが、最低賃金規定委員会は3600チャットを提示額として発表したこと、その3600チャットを払うのが難しいので、規定の期間内(提示額発表から2週間以内)に異議申し立て書を送ることを縫製事業主らは述べた。
 「払いたくないわけではない。払えないのだ」とウー・ミンソー氏は説明した。
労働者らは最低労働賃金を4000チャット以上と規定することを要求したが、国民委員会が3600チャットを最低労働賃金提示額として発表したため、異議を申し立てるということが、ミャンマー労働組合総連合によってわかった。
 地域と事業の種類を区別することなく、全国均一に決めた最低労働賃金提示額は、時給450チャットで、標準的な労働時間は8時間のため、3600チャットに決めたこと国民委員会が6月29日に発表している。

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( 翻訳者:豊嶋悠紀 )
( 記事ID:1618 )