シャン州およびカチン州での二者間停戦協議の予定なし
2015年11月21日付 The Voice 紙

ヤンゴン 11月20日

シャン州南部とカチン州モーニン郡付近で起こっている国軍と少数民族武装組織の戦闘について、いまだ二者間停戦協議の見通しが立っていないことが少数民族武装組織側からわかった。

「戦闘が激化し続けているので、停戦協議を持つことについて連邦平和構築作業委員会が提案をしてはきた。まだ公式の通知はない。戦闘が落ち着いてないので、停戦協議は実現しえないと思う」とシャン州進歩党/シャン州軍(SSPP/SSA)の幹部の1人が述べた。

シャン州南部で起きている戦闘に関して、東部および中央軍管区に連絡し尋ねたところ、返答はなかった。同様にカチン州モーニン郡近くで起きた戦闘に関しても、国軍とKIAの間にカチン州紛争調整解決チームが入って協議できる可能性はないとカチン武装組織(KIA)の幹部たちが言った。

「現在、個々の部隊の間で協議できる状態にはまだ至っていない。話しに行っても何も反応がないので、話を持ちかけられない。5月に最後にあった。それ以来一度も会えていない」とカチン武装組織(KIA)幹部の1人が述べた。

カチン州モーニン郡周辺で起きている戦闘は、国軍とKIAの停戦協議の際に同意していた両軍の管轄地域への相互不可侵について、KIA側に違反があったために戦闘が再発したものであると国軍のある幹部が言った。

KIAの8旅団が現在戦闘の起きているモーニン郡周辺へと10月頃から駐屯し始めたことをKIAは認めた。

「この地域は部隊を進駐させねばならない地域ではない。停戦協議以来、両軍が進駐しないように同意していた場所に、新しく進駐してきたのだ。KIAが軍を進めて攻撃してきたので、応戦して追撃したところ、この駐屯地を見つけたのだ」と北部軍管区幹部の1人が言った。

シャン州とカチン州で10月と11月に発生した戦闘で、国軍は航空支援を得て戦闘を行っていると複数の国軍幹部が述べた。

SSPP/SSAとKIAに問い合わせたところ、国軍の攻撃が激しく、いくつかの駐屯地を撤退させねばならなかったことを認めた。

そのように国軍と少数民族武装組織との間で勃発している戦闘のため、カチン州とシャン州での戦闘避難民の数は1万人以上にのぼることが社会団体への取材からわかった。

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( 翻訳者:久宗美里 )
( 記事ID:2071 )