縫製工場の労働者らは1日11時間働いても借金を抱えているとオックスファムが発表
2015年12月10日付 The Voice 紙
ヤンゴン 12月9日
ミャンマーの縫製産業の労働者らは1週間に6日、1日に11時間の割り合いで働いている状態であっても借金の問題に直面していることがオックスファム(OXFAM)の報告書の中で発表された。
ヤンゴン管区域にある22の縫製工場の労働者123人に去る6月、7月に実施した面接調査にもとづいて「メード・イン・ミャンマー――縫製業の労働者にとって、貧困に根をからませるものか、または、縫製業は適切な仕事か」と題する報告書を作成し、オックスファムが12月9日に発表を行った。
面談で質問した労働者の43%が借金を抱えていて、一人平均57000チャット以上の借金をしていることがわかったこと、労働賃金の中からでは基礎的な日用品に使う費用も賄えないために借金をしていることが報告書の中で発表された。
そのほか、工場には安全がないと労働者の34%が回答していたことを上記のオックスファムの民間セクター政策顧問であるデージー・ガーデナー女史が述べた。
安全のない状態というのは、火災の危険が起こったときに安全で速やかに逃げられる出口がないことや、電気関する管理維持に難点があるために感電する可能性のある状態にあること、時間外労働をしなくてはならず深夜に帰宅する必要があり不安があることのほかに、車両で送ってくれる運転手の運転が乱暴なので不慮の事故に遭わないかと不安だと労働者が言っていたことをいうと同女史が述べた。
労働者の中の約22%が時間外労働を無理やり強いられていると述べていて、労働者の多くが時間外労働分の賃金を十分に支払われていないことがOXFAMの報告書の中で発表された。
工場の中で監督者あるいは幹部から口頭あるいは他の方法による、侮辱や圧力、抑圧に遭遇したと言う労働者が31%いたことや、90%の労働者が現在の賃金では貯金ができないことがその報告書の中で述べられた。
ミャンマーから製品を購入している国際的な企業は、製品の購入先の工場で労働者の権利が十分に配慮されているように事業を遂行することが必要だとオックスファム・ミャンマーのカントリーダイレクターのポール・ジョースィー氏が述べた。
「ミャンマーから縫製品を購入している外国企業が、彼らが購入している製品の工場の場所を隠し過ぎている。それでは労働者の状況を自由に観察してみるということはできない」と彼が述べた。
上記の報告書を作成する過程では、労働組合共同委員会(CCTU)や、88年世代平和オープンソサエティ、労働権利活動(ALR)、労働者権利保護向上(LRDP)らと協力したことがオックスファムよりわかった。
オックスファムは貧困と不公平の解消ために90カ国以上でパートナー組織と協働しており、ミャンマーには2008年から進出していることがオックスファムからわかった。
( 翻訳者:土肥眞麻 )
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