ベトナムの水上人形劇、エジプトで公演
2016年05月12日付 VietnamPlus 紙
5月11日夜、エジプト文化省、エジプト国家歌劇場そしてカイロ人形劇場は、エジプトにおいて、さらに言えば中東において、初めて水上人形劇を上演するという発表を行う共同記者会見をカイロ劇場で開いた。
その記者会見には、数十の現地報道機関から60人以上の記者が集まった。
会見において、エジプト国家歌劇場館長であるファトウ・アフメド氏は、ベトナムの有名かつ独創的な水上人形劇の芸術性を通して「イシスとオシリス」が創作され上演される、と発言した。
水上劇「イシスとオシリス」は、同名の伝説をもとにベトナム文化スポーツ観光省とエジプト文化省間の協力プログラムの中での両国の芸術家たちの協力によって作り上げられた作品である。
アフメド氏は、計画によればエジプト国家歌劇場所属のスタッフが全国各地を巡行するさきがけとして、水上人形劇「イシスとオシリス」を5月12日20時(現地時間)に首都カイロにおいて上演する予定であると述べた。
カイロ人形劇場に所属する芸術家であるメイ・モハブ氏は、ベトナム特有の水上人形劇という芸術をエジプトの民衆に届ける功績の持ち主である。ベトナムの水上人形劇に関する修士論文を完成する過程で、メイ・モハブ氏と協力者たちは、ベトナムとエジプトの間で、具体的には、中央人形劇場・カイロ人形劇場とタンロン人形劇場の間で、協力と文化交流を促進してきた。
ベトナムの中央水上人形劇場とタンロン水上人形劇場の芸術家たちの多大な援助と指導により、これまでに3年以上を費やしたこの協力プロジェクトは、人形の設計、造形、彩色、操作部品の製造や上演の技術と芸術などの各工程のすべてが終了した。この計画の最終段階はエジプトの民衆にその芸術作品を届けることだ。
芸術家のメイ・モハブ氏は「私はとても幸せだ、なぜなら8年前に抱いていた夢が実現したからだ。水上人形劇はとても独創的な芸術で、ファラオたちの国でありナイル川に関連する数多くの神話や叙事詩があるエジプトにおいて大きく発展する見込みがある。今日のこのような快挙にあたって、私はエジプトのベトナム大使館、特にダオ・タイン・チュン前大使、そしてドー・ホアン・ロン現大使、さらに研究やプロジェクト実施過程で私を助け支持してくれたベトナムの芸術家たち、学生たちに感謝の意を表したい」と述べた。
「イシスとオシリス」はエジプト、更には中東で上演される初めての水上人形劇となる。
ベトナムの唯一無二の芸術である水上人形劇はそう遠くない将来に中東や北アフリカの様々な地域で民衆に届けられるだろう。愛情と情熱を持って、メイ・モハブ氏はベトナムとエジプト間での文化協力と交流の促進に貢献している。
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( 翻訳者:尾崎菜南、片方明 )
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