ヤンゴン 6月15日
殺人や強盗がひっきりなしに発生しているヤンゴン管区域において、治安のよさを取り戻し法の支配が守られるよう、随所に出没する悪人を根絶する取り組みが行われることが、ヤンゴン管区域警察への取材によって分かった。
「犯罪の発生がとりわけ多い4つの郡区を選び、警官を増やし、封鎖し捜索の上逮捕していく。郡区ごとの悪人リストを作り、犯罪を未然に防げるよう禁足を科す。必要であれば逮捕もする。それ以外にも悪事を働く者がいれば摘発する」とヤンゴン管区域警察の関係者が述べた。
現在ヤンゴン管区域内の4つの県の中でも、犯罪の発生が特に多い4つの郡区を対象に、包囲網を張り捜索するため、警察官を増員し、該当郡区の管理委員会の委員、消防士、住人らが一体となった封鎖、捜索、逮捕を6月14日夜間から開始した旨、ヤンゴン管区域政府の安全保障・国境問題担当大臣ティンアウントゥン大佐が述べた。
「対象となる郡区で、包囲、捜索、逮捕作戦を開始した。ターゲットとなった郡区の中でも、例えばフラインターヤー郡区は占拠にも近いかたちをとった。道路を封鎖し捜索する、麻薬を含む悪質な行為全てが摘発の対象となる。取り締まりの期間は定めていない。ヤンゴン中の悪人が潜伏する場所がなくなるまで、くまなく続ける」と同大佐が続けて述べた。
この計画により悪人が別の地域に移動する可能性があるため、封鎖して取り締まる対象地域も適宜移動させること、注視しなければならないブラックリスト入りの悪人、盗み・略奪・すり等前歴のある者を、管轄地域の警察が見張り、取り調べを行っており、おとり捜査もありうることが、ヤンゴン管区域警察への取材によって分かった。
犯罪組織が広範囲に潜伏、出没しているヤンゴン管区域には、治安を乱す麻薬や凶器が大挙して流入しており、ヤンゴン市街に入りこむ道路すべてに検問ゲートを再び設置するほか、犯罪組織に加え、不法占拠、麻薬組織などの一掃をめざし取り組んでいくと、ヤンゴン管区域ウー・ピョーミンテイン主席大臣が述べた。
( 翻訳者:大橋 響 )
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