ヤンゴン 6月15日
前政権下において作成・承認された、各省の経費となる国家予算を、新政権下において修正して作成し直すようにと、ミャンマー大統領のウー・ティンチョーが指示を出した。
6月15日から、大統領官邸にある会議室で行われた国家財政委員会の会議において、同委員会の委員長であるウー・ティンチョーが上記のように述べたという事が、大統領府より発表された。
政府の年間予算案は、予算年度の区切りである4月になる前に、連邦議会に提出し、承認されなければならない。
そのため、現ミャンマー大統領であるウー・ティンチョー率いる新政権は、4月末[3月末の誤りか――訳者注]にようやく、政権の移譲を受けたので、2016-2017予算年度で使用する予算は、前政府が提出したものとなっている。
提出された予算は、前政権下で存在した36の省庁に割り当て、承認を得たものであるため、省庁の数を減らした新政権のために、予算案を修正して再び承認を得ることが必要となってきた。
前政権下で作成・承認された2016-2017年度の予算と2016年連邦予算法案を改正するという新政権の政策に一致するように、修正を施し、連邦議会で再び承認されるように取り組んでいく必要があると、ウー・ティンチョーが述べた。
今になって新たに予算を作成し、議会で承認を得るには、時期が遅れているために、省庁としては予算の執行に困難が生じうると、ヤカイン民族党の国民代表院議員であるウー・ペータンが意見を述べた。
「予算は、既に各省庁に分配されている。議会でも既に承認済みだ。どのようにして分配し直すというのか。一部の省庁では、その予算を既に使い始めている。議会も既に終了しているとなれば、容易ではない」と、同氏が述べた。
前大統領のウー・テインセイン政権下では省庁が36あったが、現在の新政権では省庁を合併し、22に再編成した。
( 翻訳者:鈴木聡 )
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