タイにいる戦争避難民らを国内に呼び戻すよう政府が準備
2016年06月30日付 The Voice 紙

ヤンゴン 6月29日

ミャンマーでの長期的な内戦のためにタイにある難民キャンプにいる戦争避難民を国内へ呼び戻すように政府が準備し始めた。

タイ側にいる戦争避難民のうち、元の居住地への帰還を希望する者196人を、ミャンマーへ呼び戻すよう準備していると外務省総局長ウー・チョーゼーヤは述べた。

6月29日、外務大臣ドー・アウンサンスーチーが、ミャンマーに来訪したタイの副首相プラウィット・ウォンスワン大将と会談した際に、難民をミャンマーへ呼び戻すことについて協議した。

上記のタイにやってきた難民を呼び戻す計画の最初の段階として、ミャンマー国民であるかどうか調査していくとウー・チョーゼーヤは明かした。

そのため、国民か否か調査するためにミャンマー政府は代表団をタイへ派遣するとも述べた。

帰国を希望する避難民の中では、カレン民族の者が最も多いことが外務省への取材よりわかった。

「わが国の国民であるという申請があれば、調査をしてから、受け入れるという立場をとっている」とウー・チョーゼーヤは言った。

ミャンマーからやってくる戦争避難民は、両国国境のタイ側に難民キャンプが開かれた後、タイ政府が正式に受け入れていた。

タイ側にやってくる戦争避難民の中には、国軍とカレン民族同盟(NKU)との戦争のために居住地を去らなければならなかったカレン民族がもっとも多く含まれている。

こうした戦争避難民を歴代のタイ政府が受け入れてきたが、現タイ首相のプラユット・チャンオチャ氏の任期中に、難民を母国へ帰すことを重視して取り組んできたということもある。

さらに、国家顧問ドー・アウンサンスーチーがタイへ訪問した際にも、二者会談で、タイ政府の首脳がタイにいる難民の帰還事業を議題に含めて協議した。

タイにいるミャンマー人避難民10万人超のために、難民キャンプを合計9つひらき、年間15億バーツをタイ政府が支出していることがタイ政府の声明でわかった。

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( 翻訳者:萩原和宏 )
( 記事ID:2705 )