「ヤカイン州のムスリムコミュニティ」という用語に反対のデモをヤカイン州全体で同時に実施準備
2016年07月01日付 The Voice 紙
ヤンゴン6月30日
新政府がヤカイン州内部のマイノリティ異教徒に対し、「ヤカイン州のムスリムコミュニティ」という用語を使用したことに反対して、ヤカイン州内でデモを同時に行うよう住民とヤカインの民間組織が準備している。
「ヤカイン州のムスリムコミュニティ」という用語に関し、6月26日シットゥエ市内に出家僧、住民らを集めて会議を行ったのち、デモを行うべく準備しているとシットゥエ市の住民であるウー・タントゥンが述べた。
上記のデモをヤカイン州にある17郡すべてで7月3日午後1時に一斉に行うと同氏は述べる。
「ヤカイン州のムスリムと言ってしまえば、ヤカイン州にいるベンガル人たちを間接的に受け入れたことになってしまう。だから反対の意思を示すのだ。」と氏は説明した。
スイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会でミャンマー政府代表が国際社会にヤカイン州のムスリムコミュニティという表現を使用するよう要請した。
その後、2つの立場を隔てる問題を避けるために「ヤカイン州のムスリムコミュニティ」という用語を使用していくと政府も公式に発表している。
しかし、その用語の使用は一切受け入れない、ベンガル人という呼称のみを引き続き使用すると、ヤカイン民族党(ANP)は声明を出している。
そのようにデモに向け準備をしていることについて、ANP中央執行委員のウー・ペータンは、「市民は自由に意思表明をするだろう。政府がそうした使用を続けるなら、ヤカインの民衆は抗議を続けていくことになる。」とコメントした。
( 翻訳者:萩原 和宏 )
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