平和を望まない人たちを近いうちに目にすることになるだろうと国家顧問ドー・アウンサンスーチー (2016年10月16日 1,2)
2016年10月16日付 The Voice 紙

ネーピードー、10月15日
 国民民主連盟が率いるNLD政府が引き継いだ国内平和の取り組み(全国停戦協定の署名を進めている)を協議するなかで、平和を望まない人たちを近いうちに目にするだろうと国家顧問ドー・アウンサンスーチーが述べた。
 「誰が実際に平和を望み、誰が実際に平和を望んでいないかということを、国民は近いうちに目にするはずだ」と同氏が述べた。
 10月15日の全国停戦協定署名1周年記念式典で同氏が上記の通りに述べた。
 「1年が過ぎたというのに、参加を見送った組織がその後1つも署名していないのは、私たちにとって非常に悲しいことだ。戦闘力を競う代わりに、火を消せる力を競うように私からお願いしたい」と同氏が述べた。
 現政府も国軍も同胞民族の諸組織(武装組織)も、国民の判断力を失わせることなく、将来の変化のために行動する勇気とその変化に向かい合う勇気を持つことが非常に重要であると同氏が述べた。
 「辛い思いをしているということを私は否定しない。しかし、辛い思いを乗り越える能力も私たち全員に備わっていると信じている。それを乗り越えられる能力に関してこそ競わなければならない。本当は、火の力を競わなければならないのではない。火を消せる力をこそ競わなければならない」と同氏が続けて述べた。
 現政府における政治対話枠組みを再検討し修正するために、少数民族すべてに参加してもらい修正を承認すると同時に、その政治対話枠組みによって21世紀のピンロン会議を引き続き開催していくと国家顧問が述べた。
 「21世紀のピンロン会議の結果をまとめ、連邦合意事項に署名することを目指さなければならない。連邦合意事項に基づき、憲法改正、承認を次のステップとして進めなければならない。改正・承認した憲法にしたがって、諸政党による民主的総選挙を開催する」と同氏が説明した。
 一部の民族が受けた苦しみは、人口の多数派を占めるビルマ民族に責任がないとはいえない、そのことについて過去を非難せず、教訓とし、可能な限り次世代のために努力するよう特にお願いしたいと同氏が述べた。
 「最もよい遺産だけをこの国に残しておいてほしい。最もよい遺産というのは平和だけである、ということを私は何回繰り返し言っても十分ではないと思うので、この言葉で締めくくらせてもらいたい」と同氏が述べた。
 その他に、全国停戦協定の署名に、着手したウー・テインセイン大統領率いる政府に感謝するとともに、その栄誉をたたえると国家顧問ドー・アウンサンスーチーが述べた。

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( 翻訳者:河野美由貴 )
( 記事ID:2856 )