聖母道信仰、人類の遺産認定証を受け取る
2017年04月02日付 VietnamPlus 紙
三府聖母道信仰実践の主要で中心的な儀礼である民間の詠唱
4月2日夕方、ナムディン省ヴーバン県キムタイ社のフーザイ歴史文化遺産群において、文化スポーツ観光省及びナムディン省人民委員会は、「ベト人による三府聖母道信仰の実践」が人類を代表する無形文化遺産とされた認定証を受け取る式典を厳粛に執り行った。
式典では、「ベト人による三府聖母道信仰の実践」が人類を代表する無形文化遺産としてユネスコに公認されたことはナムディンの、更に言えばベトナム人民の誇りであり、ベトナムの文化的財産をより豊富にする助けとなる、よって地方及び共同体の人々の文化・精神生活を向上させるため、共に暮らしの中の遺産を維持、保存し発展させていかねばならないとヴー・ドゥック・ダム副首相が強調した。
「ベト人による三府聖母道信仰の実践」という遺産がユネスコによって人類を代表する無形文化遺産のリストに載ったことは、一方では社会に対する文化遺産の地位と役割を強化し、ベトナムそして人類の文化的多様性の充実化に貢献し、他方では、実践を行う共同体や人々は遺産の価値を守り発揮させる事業にさらなる誇りを持ちかつ積極的になり自身の遺産に関してより深く認識するようになるだろう。
三府聖母道信仰は女神信仰の基礎の上に形成された、天・河川・森林の聖母の化身を祀る一形態である。人々は天・森・水を統べる聖母たち、国や民に功のある歴史上或いは神話上の人物と共に柳杏聖母を祀る。書物や神話によると、柳杏聖母は降世して人間となり、仏教に帰依して「 天下の母儀」として尊敬されてきた。
16世紀からこの信仰は、社会生活や人々の意識に深く広い影響をもつ信仰文化となり、人々の求めや渇望に応えてきた。
ナムディン省はフーザイやフーナップのような聖母の降世に関する事跡を留める場所や、聖母を祀る400近くの場所があり、柳杏聖母を祀る代表的な中心地がたくさんある地方の一つと見なされている。
三府聖母道の基本的実践は降霊の儀式と祭事であり、これらが行われる最中の服装、音楽、伝統歌、踊り、詠唱といった民間文化の要素を通して、ベトナム人は歴史や文化遺産、性別ごとの役割、自民族のアイデンティティに関する自身の観点を体現してきた。
三府聖母道信仰の強さと意義は、まさに健康・平安・商売繁盛への願いのような、日常生活における求めや渇望に応えることである。
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( 翻訳者:岩切南 )
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