世界史に「勤王運動」を入れた誤りについての報告
2017年03月30日付 VietnamPlus 紙
「歴史」の出題における誤り
ビントゥアン省で2016−2017年度の9年生優良生の試験期間における世界史の出題に誤りがあったことに関し、3月30日ビントゥアン省教育訓練局は、この件について報告するために教育訓練局が教育訓練省大臣に公文書を送付したことを明らかにした。
2016−2017年度のビントゥアン省での9年生優良生の試験は3月28日に実施されたが、この歴史テストは世界史とベトナム史の2つから成っていた。
しかしながらこの出題においては、第1問(3点)「あなたは勤王運動をどのように理解しているか。勤王運動は、どのような状況下で急増したか。勤王運動の成り立ちの過程を叙述せよ」が、世界史のテストの部分に掲載されていた。
ビントゥアン省教育訓練局によると、これは印刷過程の技術ミスによるものであり、生徒が正しく解答した場合には通常通り採点をする。この設問は当然ベトナム史の部分に置かれるべきであるが、出題機関側の間違いであり、この問いは誤って世界史の部分に入れられてしまったが、内容と答案は間違いではない。
このテストを受けた生徒達は、問題文を読んだ時には少し驚いたが、そのまま通常通りテストを続けたため、テストに参加した生徒たちの世界史のテスト結果に影響は無かった。
ビントゥアン省教育訓練局は、上記の過ちは試験の内容にも採点結果にも何ら影響しないと述べた。この件が発覚した時点でビントゥアン省教育訓練局は会議を開催し、出題過程を見直して出題機関の点検方式を打ち出している。
訳注:勤王運動とは、フランスによるベトナム全土の植民地支配化がなされた1885年に阮朝の大官である尊室説が咸宜帝の名によりフランスへの武力蜂起を訴えた運動。この呼びかけに応じて、ベトナム各地で蜂起が発生し、1896年まで続いたが、失敗に終わった。
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( 翻訳者:山田奈保 )
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