電気通信法第66条(D)で報道機関を告訴することについて、報道関係者らは3段階に分けて行動へ (2017年6月7日 2)
2017年06月07日付 The Voice 紙
2017年6月6日
報道機関が、電気通信法第66条(D)項により告訴され、逮捕者が出ていることに関し、報道関係者らは、6月8日から3段階に分けて行動を起こすことを決定した。
電気通信法第66条(D)項での告訴、逮捕に対し、報道関係者102人が6月6日、ヤンゴン市内のオーキッドホテルで会合を開き、そのように民衆運動を展開することを決議したものである。
「ジャーナリストが直面している今の状況にどのように対応するか、ということについての協議だったと理解している。我々はただ団結して示威行動を展開して行く。66条(D)で告訴されているケースに対し、どう対応するのか。我々はこの66条への反対運動を一歩も引くことなく続けていく。そうしてはじめて、政府側も注意を払うようになるだろう」と、会合に出席した記者のコー・タールンザウンテッは述べた。
The Voice通信社編集長のウー・チョーミンスエと、風刺文を書いたブリティッシュ・コーコーマウンらに対し、国軍が第66条(D)項に基づき訴訟を起こしているため、6月8日午前8時にジャーナリストらがバハン郡区裁判所前に行き、「報道の自由を」と書かれた白い腕章を着けて、彼らへの支持を示すということが、その会合への取材で分かった。
その他にも、現在66条(D)で告訴されているThe Voice社とEleven Media Groupにも応援に行くことが、上述の会合において明らかになった。
「現時点ではまだ、国軍側に問い合わせて答えが得られる状況にはない。我々が言い続けて2年経った。この件に関しては、軍が線引きをしている。その境界を超えてはならない。超えれば66条(D)で法的処罰を受ける。例えば、誰か記者に聞いてみなさい。軍に関連した記事を書くと、どんな思いをすることになるかと。すると、警戒しなければならない?、編集者が書くことを許可しない?、そんな問いばかりが脳裏をよぎる。それでは彼らが求めるものから離れてしまう。国のためにも良くない。ジャーナリストの頭の中に危惧する気持ちが起きれば、それが検閲になってしまう」と、ミャンマー報道機関評議会のウー・ミンチョーが述べた。
第1段階の活動期間を6月8日から18日までとし、ジャーナリストらは毎日の活動で移動する時と取材を行うときに、「報道の自由を」という文言が書かれた白い腕章を着けておく、と同氏は述べた。
第2段階の活動は6月20日から始めるもので、66条(D)を含む、報道の自由を侵害する法律の撤廃と、66条(D)に基づく訴訟の取り消しの2項目を求める署名活動を行い、集まった署名を政府、国軍最高司令官のオフィスと国会に提出する。
第3段階の活動としては、民間団体と合同で民衆によるデモ行進を展開していくということが、その会合への取材で分かった。
前述の活動のため、ジャーナリスト21人が率いる委員会が組織された。現在、第66条(D)項により訴えを起こされているケースは合計70件に上っている。(キンミャッミャッウェー)
( 翻訳者:入船友維 )
( 記事ID:3543 )