ヤカイン州問題に関する決定事項 (2017年9月24日 3)
2017年09月24日付 The Voice 紙
ヤカイン州の問題に関する決定事項
9月22日午前10時、大統領府官邸にてヤカイン州に関する提言実行委員会の会議が開かれ、国家顧問ドー・アウンサンスーチー及び各省の連邦大臣、ヤカイン州首相、副首相、警察庁長官、各省の幹部及び同実行委員らが出席した。会議における決定事項は以下のとおり。
1.住居を追われて避難している現地少数民族の再定住問題には、ミョー、ダインネッなどの地元の民族も含まれており、少数民族の慣習や文化についても消滅しないよう保護することを目的として、国連ハビタット-国連人間居住計画からの助言を仰ぐこと
2.バングラデシュからの帰還者を再び受け入れる際には、1993年の合意事項に基づき順序立てて審査を行うこと。審査、受け入れのための組織を至急組織し取り組むこと
3.一時的に居住した後の再定住については、以前よりも住みやすくすること、また長期的発展も併せ包括的なプログラムを、国連ハビタットの助言を受け入れ実行すること
4.マウンドー地域内の道路網を体系的に起案し整備する際、電力網、水路システム、学校、病院及び警察署なども考慮し地域の発展と併せて行うこと
5.ARSAのテロリストにより襲撃を受けたタマンダー村で行方不明のヒンドゥー教徒93名の状況を一刻も早く把握するため、捜索を強化すること
6.ミャンマー‐バングラデシュ間の国境地帯の難民キャンプに生きて到達したと報じられているヒンドゥー教徒の女性6人及び子ども3人がミャンマーへ帰国できるよう、国境警備隊同士の間で要請しているが、外交ルートでも重ねて要請していくこと
7.テロ行為に加わった者に対する法的装置についてバングラデシュと協議すること
8.テロ行為に加わった者の氏名リストをバングラデシュ政府、国際警察及び国連に送付すること
9.国境地帯の安全に関して、二ヵ国間で協力して行えるよう協議するためバングラデシュの内務大臣を招請したが、バングラデシュ側の都合が悪く事前に延期されたため、内務大臣を重ねて招請すること
10.バングラデシュ内務大臣のミャンマー訪問スケジュールには、バングラデシュ警察庁長官が同行できるよう、ミャンマー警察庁長官も別途招請しておいたので、再度招請すること
11.来週中に在緬外交官をマウンドー地域に送り届けることができるよう引き続き準備していくこと
情報源:ミャンマー国家顧問府
( 翻訳者:入船友維 )
( 記事ID:3746 )