日本人画家・鳥羽美花の視角を通した多彩で奥深いベトナム
2017年10月18日付 VietnamPlus 紙
日本人画家の描いた「ホイアンの古い通り」
日本人画家の描いた「ホイアンの古い通り」

 アジア太平洋経済協力会議(APEC2017)に際し、日本人画家・鳥羽美花による型染絵画の展覧会が、10月20日から11月12日までチャム彫刻博物館(ダナン市9月2日通り2番)で開催される。
 今回の展覧会において紹介されている作品は、自然の鮮やかな美しさ、およびベトナム文化遺産の持つ古めかしさや静けさに感興を得ており、日本の伝統的な型絵染技術によって表現されている。
 この技術は、手作業で作られた和紙や、もち米糊の防染糊といった特別な原料を使用し、手の込んだ18の工程・作業サイクルがあって、技術的に厳密な遵守が求められる。歴史の中で、この技術は日本人により、武士の家系を表す家紋、狂言師の着る衣装や装身具、着物などのような伝統的衣服用に多様な色を作るため使用された。
 「それを通して作者は、入り交った色彩を持ち、動きや変化がありつつ時間の堆積の深みを自己のなかに沈殿させている、ベトナムの国のイメージを描きたかった」と、展覧会の協賛者である日本メナード化粧品株式会社の代表は述べた。
 画家の鳥羽美花は日本の現代美術における著名人の一人であり、越日間の友好関係の促進に貢献した文化活動に対し日本政府から(外務大臣)表彰を授与されたことがある。
 この女性画家がベトナムを初めて訪れたのは1994年である。この時から、彼女は数多くの大型作品の創作に手を付け始め、都市化の波を前に目まぐるしく変化しているベトナムの風景や土地を描いた。
 画家の鳥羽美花はかつて、フエ市での「フエ ―常に愛に満ちた古都」(2005年)、ハノイ市での「奈良とハノイ ―悠久の都の繋がり」(2010年)など、ベトナムの斯界の注目を集めた多くの展覧会を開催した。

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( 翻訳者:岩切南 )
( 記事ID:3840 )