中国への籾輸出、摘発へ(2017年11月28日 1,2)
2017年11月28日付 The Voice 紙
ヤンゴン 11月27日
国外へ輸出する許可が得られていない籾を、ミャンマーと中国の国境であるムセとルエジェーを経由して中国に輸出する人々を、関税局とカチン州政府が共同で取り調べ摘発することが商業省への取材でわかった。
中国への不法な籾輸出に関して11月23日、商業省のネーピードー本部において、同省を含め、ミャンマー米協会、ミャンマー精米事業者協会、ミャンマー米商人協会、ムセの米卸売人たちの間で話し合いが行われた。
中国への不法輸出の主な出口となっている、ムセ・ルートにあるイェープー検問所とカチン州バンモー郡にあるルエジェーの交易場において、関税局とカチン州政府が共同でブロックし検問を行っていくと商業省局長のウー・ヤンナイントゥンが話した。
「籾に付加価値をつけて輸出するとよい値がつく。そして、家畜の飼料が得られるよう籾のまま輸出する許可はおりていない。今のところ籾のまま輸出しているものは許可なしのもので、カチン州政府と関税局が阻止するよう、正式に通達する。」と同氏は話した。
籾を価値の高い産品として輸出できるよう、また家畜の飼料用として確保するため、国外へ籾のまま輸出することを禁じているが、中国への不法籾輸出のほかに、中国人自らがミャンマー国内に入り、高値で農民のところから籾のまま直接購入しているということが米商人の話でわかった。
「よその国から買いに来たと言っても、自国の人間が関わっているから取引ができるのである。ミャンマー人であっても不法行為を行えば法律によって処罰される。外国からやってきて不法行為をした際もその国の法律によって罰せられなければならない。以前から商業省は、この籾買い付け問題を内務省が取り調べて摘発すると言ってきた。」と米商人のウー・サインチョーが話した。
ミャンマーへやってきて籾を直接買い付ける中国人商人を特別捜査局と商業省が共同で摘発することが商業省への聞き取りでわかった。
国外への不法な籾輸出と中国人のヤンゴン管区、マンダレー管区、エーヤワディー管区における籾の直接買い取りにより、11月2週目から雨季米100緬斗(訳者注:緬斗=16緬升、凡そ9ガロンまたは41リットル)につき40万チャットから50万チャットまで値が上がり、それに伴って米の価格も上がってきていることが米商人の話でわかった。
( 翻訳者:小池美有 )
( 記事ID:4008 )