最低賃金5600チャットは支払えないと縫製事業主が大統領に文書で申し入れ(2017年12月4日 3)
2017年12月04日付 The Voice 紙
ヤンゴン12月3日
改定になる最低賃金で日当5600チャット以上得られるよう労働者側が要求したことに対し、その額は支払えないので、3600チャットから5600チャットまでの間でのみ支払える旨を縫製事業者らが大統領に申し入れたと、シュエリンパン工業地区長であるウー・エータウンが述べた。
「今、いくらと発表することはできない。3600チャットよりは多い。5600チャットは支払えない。その間の額だ。縫製事業者は何度も会議を開いて決断を下した。国会で議論しないといけない。いくらというのは発表できない」と同氏が述べた。
労働者らには最低賃金5600チャット以上を支払うよう要求する権利があり、雇用主は支払いたいが出来ないこと、経営者として経済的に損を引き受けることはできない旨、同氏が引き続き述べた。
労働者らが要求する最低賃金5600チャット以上の収入を得るために、労働組合が連続的に活動を行う予定である旨、製造業・サービス業合同労働者連盟本部の副議長ウー・ナウンアウンが述べた。
「政府が、雇用主の支払いたい額を採用するのを恐れている。だから労働者は何度も続けてデモ活動をしていのだ。雇用主と政府が私たちの希望を無視したら和解からは遠のくだろう。私達が5600チャットを要求したのは多くはない」と同氏が述べた。
現在の最低賃金は3600チャットで月給108000チャットではあるが、職場内の熟練者は実際には日当5000チャットより多くの収入を得ていると、ミャンマー縫製事業者協会の会長ウー・ミンゾーが述べた。
その他に、週14時間、月56時間に対する1時間当たり900チャットの残業代で1カ月に50400チャットを得られると同氏が述べた。
それゆえ、1月に従業員1人分の賃金と残業代1日分の賃金の計5280チャットの収入を得られる旨、同氏が述べた。
「労働者達は1日5600チャットを支払わなければ食べていけないと言っている。自らが未熟なのを熟達するよう努める、それが彼らの義務だ。必要なのは、お金の要求ではなく、能力向上だ」と同氏は述べた。
新最低賃金を制定するのに12月最終週にヤンゴンでフォーラムを開催すると労働局局長ウー・ウィンシェインが述べた。
「いくら労働者側が要求しても、雇用主側から賃金提案がでても、時期がくれば答えが出る。フォーラムを今月中に開催する。その時になって初めて発言することができる」と同氏が述べた。
最低賃金5600チャット以上を確保しようと、4つの管区と州で11月から12月3日までにデモが2回起き、工業地区では労働組合が絶えずキャンペーン活動を行っている。
( 翻訳者:倉橋美希 )
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