ロシアにおいてベトナム人の三府聖母道信仰の文化を紹介する
2017年12月06日付 VietnamPlus 紙
ハウドンの衣裳ショー(写真:ズオン・チ/ベトナムプラス)
ベトナム通信社のモスクワ駐在特派員によると、世界の各国・友人、海外在住ベトナム人の同胞に文化を宣伝・紹介し、交流することに関する党と国家の政策・路線を実施するために、12月5日、「ハノイ─モスクワ多機能複合施設(Incentra)」で、ロシア駐在ベトナム大使館がベトナム文化信仰保存研究センターと連携して、「人類の代表的な無形文化遺産であるベトナム人の三府聖母道信仰の文化」を紹介する座談会を開催した。
座談会にはロシア駐在ベトナム大使館のグエン・タイン・ソン大使や、大使館の幹部や職員、タインドン芸術家団と共に、首都モスクワのいくつかの大学でベトナム語を学んでいるロシア人大学生やロシア人のベトナム学の学者、文化研究者も大勢参加した。
タインドン芸術家団を代表して、ティック・タム・キエン大徳[僧侶]が聖母信仰の特色ある文化的な価値について説明した。
ティック・タム・キエン大徳は、「ベトナムでは、聖母信仰は人々にとってとても重要だ。聖母は我々全てを産んだ母親であり、聖母は我々を取り囲む宇宙である。天の聖母は天におり、地の聖母は地におり、水の聖母は海や川におり、上岸聖母は山岳部や森にいる。
このため、ベトナム人にとって、聖母は自然な母親である。守り、庇護し、人間のために良いことをもたらす」という。
ティック・タム・キエン大徳は、ハウドン[候童。降霊の儀式]は、聖母道の最も重要な儀礼で、通常、各神殿や祠廟で、神霊について演唱する形式で行われていると強調した。
このほか、ハウドンの[芸術家]団がハウドンの衣裳を身にまとって上演し、典型的ないくつかのザードン[演奏曲]を紹介した。
ベトナム通信社特派員と今回の訪問の目的について意見交換をしたところ、タインドン芸術家団の団長でベトナム文化信仰保存研究センターの副センター長ズオン・ティ・トゥ・ハー氏は、「今回の訪問は、ロシアの友人、およびロシアに住むベトナム人に聖母道信仰の本当の価値を紹介し広く伝えることが目的だ」と述べた。
ズオン・ティ・トゥ・ハー氏によると、「ベトナム人の三府聖母道信仰の実践」は、UNESCOによって、人類の代表的な無形文化遺産(2016年)に認定された。そのため、各芸術家は、聖母道信仰の特色ある文化的価値の宣伝・周知活動を促進する責任を持たなければならない」とのことだ。
グエン・タイン・ソン大使としては、タインドン芸術家団の今回のロシアにおける交流と公演を高く評価した。
同大使は、「これは、ロシアの友人、特にロシアの科学者に対して、世界に認められたベトナムの独創的な民族文化遺産を広く伝え紹介するための良い機会である」と強調した。
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( 翻訳者:菊地紗希 )
( 記事ID:4062 )