インドシナ戦争に関する映画が北米で2番目の人気
2018年01月15日付 VietnamPlus 紙
映画『The Post』の一場面
かの有名なスティーブン・スピルバーグ監督の手に掛かり、トム・ハンクスやメリル・ストリープといった2人の生きるレジェンドの参加を以てしても、映画『The Post』(邦題『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』)は映画『ジュマンジ2 :ウェルカム・トゥ・ジャングル』に、 先週の北米人気映画ランキングでまだ1位を競えずにいる。
しかしながら、『ジュマンジ2』は家族向けの娯楽映画である一方、『The Post』は「噛み砕きにくい」戦争をテーマにしているので、これは驚くべき事ではない。この映画が狙っているのはゴールデングローブ賞に6つノミネートされた後、近々発表される名高いオスカー賞である。
『The Post』は、ベトナム戦争中の「ペンタゴン・ペーパーズ」(アメリカ最高機密文書)を巡り実際に起こった事件に基づいている。「ペンタゴン・ペーパーズ」は1945-1967年のベトナムにおけるアメリカの政治面と軍事面での干渉を記述したアメリカ国防総省の資料集である。
これらの各資料集は、メディアに公表されることがないままアメリカがベトナム北部の爆撃、ラオス・カンボジア付近の地域の攻撃などによってアメリカが秘密裏に戦争規模を拡張したことを暴いている。「ペンタゴン・ペーパーズ」が1971年にニューヨークタイムズ紙にスクープされたとき、アメリカの世論は「政府は一般国民のみならず国会に対しても組織的に嘘をついていた」ことに不満を露呈した。
トム・ハンクスとメリル・ストリープは、ワシントンポスト紙のジャーナリスト、ベン・ブラッドリー役とキャサリン・グラハム役をそれぞれ演じた。ワシントンポスト紙は当時この事件にスポットライトを当て、アメリカ政権の情報統制に懸命に立ち向かった重要な役回りを演じていた。これはハンクスとストリープの初の共演映画作品である。
公開される前に、『The Post』はアメリカ映画協会AFIの選考による、この年の10映画作品リストに選ばれていた。
その一方で、スター俳優「ロック様」(訳注:『ジュマンジ2 :ウェルカム・トゥ・ジャングル』主演のドウェイン・ジョンソン)のファミリー向けコメディ映画が3340万米ドルで先週末も北米での人気映画ランキング第1位を守った。『ジュマンジ2:ウェルカム・トゥ・ジャングル』は公開一か月後には全世界で6億6620万米ドルを稼ぎ出した。この映画はアメリカだけで2億8320万米ドルをもたらし、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント『スパイダーマン:ホームカミング』以来の人気映画である。
第3位は実力派俳優リーアム・ネーソンのアクション新映画 『ザ・コミューター』で、ベトナムでは、『Hành khách bí ẩn』のタイトルで今週末から正式に劇場公開予定である。
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( 翻訳者:海野靖恵 )
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