ヤンゴン6月21日
2013年以降でミャンマー中央銀行のドル為替レートは最高値を記録していることが、中央銀行公示のドル為替参照レートによりわかった。
ミャンマー中央銀行が2013年から対米ドルのレートを管理変動相場制に定めて以降(訳者注:2012年4月に公定レートと市場レートが大幅に乖離する多重為替制度が廃止され、実勢レートに一本化、管理変動相場制へ移行した)、現在参照レートは1ドル1371チャットで最高値を記録しており、流通レートも2016年以降の最高値に達していることが外国為替市場から分かった。
諸外国でもドルの価格は高騰し続けているため、ミャンマー国内でもそれに伴って高騰しているもので、一定の時期を過ぎれば再び下落するだろうと為替市場の専門家たちは述べた。
「金正恩とトランプの2人が会談して以来、ドルの値段は上昇してきた。世界で値上がりし、ミャンマーでもそれに伴って値上がりしたのだ」と為替市場の専門家ウー・イェーミンウーが述べた。
そのほか、世界の金価格が下落を続けていることと、輸入過多によって米ドルの需要が高まっていることもあり、米ドルのレートが上昇していると専門家たちは述べた。
米ドルの価格は6月14日以降高騰しており、1週間で最大、流通市場で1ドルあたり24チャット、中央銀行のレートでは1週間で1ドルあたり17チャット値上がりしたことが上記の市場から分かった。
市場で流通しているドル価格は2016年に、最高値で1ドル1375チャットまで高騰し、今回は最高値として6月21日に1ドル1373チャットにまで達している。
中央銀行のレートも管理変動相場制を導入した2013年以降5年の間で、2017年10月の最終週に1ドル1366チャットの最高値を記録して以来、今回1ドル1371チャットの最高値に達している。
管理変動相場制とは、中央銀行が市場で流通するドルの相場を上昇させないために管理する意味で、市場の相場の動きに合わせて定めるシステムであったが、2018年始めにそのシステムに代わり、対外貿易を基調にレートを設定するシステムへと移行した。
( 翻訳者:宇都宮知輝 )
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