ベトナムには、日本語学習者が6万5千人近くいる
2018年06月29日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市のマリー・キュリー高校から来た生徒達が日本の国際交流基金訪問の際に撮影した記念写真
現在ベトナムで日本語を学ぶ人は6万5,000人近くおり、多くの高校で日本語が第一外国語となり、日本語は小学校でも授業がなされるようになってきている。
これは、6月28日の午後、東京の国際交流基金(Japan Foundation)本部にて行われた、日本語を学んでいる100人の高校生とベトナムの教育幹部の交流・見学会で共有された情報だ。
日本の国際交流基金での見学・交流活動は、ベトナムの日本語を教えている高校から来た生徒やベトナムの教育幹部の見学・交流・日本語教育経験共有プログラムの活動枠組みの一環である。
このプログラムはかめのり財団によって組織され、国際交流基金も連携している。
交流会のスピーチで、国際交流基金の上級審議役である大路正浩氏は、「このプログラムが開催されるのは2016年から始まって今回が3回目であると共に最終回でもある」と述べた。 このプログラムは、生徒が日本語を学び続ける更なる原動力を得るための手助けをしてきた。
大路正浩氏によると、東南アジア各国において日本語教育はとても重視されており、ベトナムは国際交流基金が目指す目標の一つであるという。
急速に増加している日本語学習需要に応えるために、基金は、日本語パートナーズ派遣プログラムを行っており、これにより現在、およそ3,000人の日本人が東南アジアで日本語を教えている。このプログラムは2014年から2020年までの7年間行われる予定だ。
2017年までで、基金はベトナムに既に日本語パートナーズを30人派遣した。この人数は、地域ではインドネシアとタイに続いて3番目に多い人数だ。
2013年には、ベトナムで、中学校・高校への日本語教育導入プロジェクトが試験的に実施された。2015年になると、多くの学校が正式に第一外国語として授業に日本語教育を導入した。
特に、2017年9月から、ベトナムは日本語教育を小学校に導入する最初の国となり、ハノイ、ホーチミン市の小学校5校で日本語教育プログラムが導入された。
国際交流基金の代表者も、2018年から、基金は、日本語教師養成研修を行う予定で、ベトナムにもインドやミャンマーと共にこのプログラムが適用される、と述べた。
日本の国際交流基金での見学プログラムでは、100人の生徒と教育幹部に、国際交流協会が構築した一連の電子情報ページやアプリを通してオンラインで日本語を学び、教える方法や教材が紹介された。
今回交流・見学プログラムに参加したのは、日本語教育を行っている以下の4つの高校から来たベトナム人生徒である。ホーチミン市のマリー・キュリー高校、トゥアティエン・フエ省のグエン・フエ高校、ダナン市のファン・チャウ・チン高校、ハノイ市のキム・リエン高校である。
国際交流基金での交流・見学プログラムの後、100人のベトナムの生徒と教育幹部は、日本の各高校との交流・見学やベトナム人留学生との留学経験の共有、日本文化体験、東京やその近隣地域の有名な場所の観光などプログラムの続きを行う予定だ。
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( 翻訳者:山森美佳 )
( 記事ID:4504 )