ニントゥアン省のチャム同胞、2018年のカテ祭を喜んで迎える
2018年10月09日付 VietnamPlus 紙
ポサイヌ主塔で舞踊芸術を演じるチャムの娘たち
10月9日午前、ドーヴィン区(ファンラン・タップチャム市)のポー・クロン・ギライ塔とポロメ塔(ニンフック県)で、ニントゥアン省のバラモン教徒のチャム同胞は2018年のカテ祭をにぎやかに開催した。
祭には、文化研究家や国内外の旅行者などの広範囲な人々が魅了され、共に楽しみ、この地域の同胞の豊富な特色がある伝統文化について理解を深めた。
バラモン高位聖職僧の長であるドン・バ氏によると、カテはバラモン教徒のチャム同胞の年間で最も大事な祭りである。
これは、チャム人が礼拝を行い、祖先を想い、神の加護、生業に天候が順調であること、家々の幸福と平安などを祈ると同時に、同胞が民族の伝統文化を体現する機会でもある。
祭に参加した人たちは、サラナイ笛の音やパラヌン太鼓の音、古風で厳粛な自然のままの塔の姿に調和する美しい踊りや歌声を体験することができる。
祭は、信徒であるチャム同胞の独特な信仰や伝統文化を反映する鏡である。
祭が行われる時の中で、人々は全国54の兄弟民族の文化としっかりと調和するチャム文化の神髄と美術的価値の集大成を感じ取ることができた。
ニャントゥアン省人民委員会副主席のチャン・クオック・ナム氏によると、これまで、党、国家、そして地方政府は、民族同胞を支援する方針、政策をとってきた。その中にチャム同胞も含まれている。
結果として省内のチャム同胞の様相や、経済、文化、社会生活が、ベトナム全体の発展とともに、多くの積極的な変遷を経て、明らかに変化した。
その一方で、同胞の非常に美しい伝統文化の価値と信仰宗教は常に、保存し発展させようという関心を持たれている。多くの伝統儀礼が維持され、発展してきた。無限の価値を持つ貴重な遺産である寺院や塔は、国家によって栄誉を授かり、修復、保存され、価値を発揮している。省内のチャム族子弟の教育事業や、就労問題の解決も常に十分配慮されている。
祭の楽しい雰囲気の中、ニントゥアン省人民委員会の指導者は、同胞のなかの幹部、威信のある人々、信徒たちが引き続き全民族の大団結に力を発揮し、祖国の建設・防衛事業により貢献し、新農村建設や、日に日に豊かに美しくなる故郷ニントゥアンの建設に、共に手を携え、力を尽くすことを望むと述べた。
ニントゥアン省民族委員会副委員長のレ・タイン・フン氏によると、ニントゥアン省のバラモン教徒のチャム族は現在4万2600人以上で、省内の4県と都市に住んでいる。
形成と発展の時を経て、2017年、ニントゥアン省のチャム同胞のカテ祭は正式に国家の無形文化遺産になった。
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( 翻訳者:西村一葉、福原百那 )
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