11月中旬の避難民帰還に向けて、ミャンマーとバングラデシュが合意(Vol.6/No.174, 10月31日2-1)
2018年10月31日付 The Voice 紙

ヤンゴン 10月30日

バングラデシュからミャンマーへ帰還するために準備をしている難民らを11月中旬に受け入れ始めるよう、ミャンマーとバングラデシュ政府の間で合意が得られたことをバングラデシュの外務省が発表した。

第三回目のミャンマーとバングラデシュ間の難民帰還受け入れ共同作業部会の会議を10月30日バングラデシュのダッカ市で行い、会議後の記者会見で発表した。

両国の話し合いのなかでしっかりとした合意事項を得たこと、11月中旬に難民らの帰還受け入れを始められることをバングラデシュ外務次官モハメッド・シャヒドゥル・ホック氏が記者会見で発表した。

前述の会議にミャンマー側代表を外務省事務次官ウー・ミントゥーが率い、バングラデシュ政府からは外務次官モハメッド・シャヒドゥル・ホック氏らが加わって協議した。

前述の難民帰還受け入れ共同作業部会の会議を今年初めごろに結成し、難民らをきちんと受け入れる際に、従わなければならない基本原則を両国が協議した。

外務省事務次官ウー・ミントゥー率いるミャンマー代表団は10月29日にダッカに到着し、本日10月31日にバングラデシュの国境コックスバザール地区にある難民キャンプを視察することを外務省高官の一人が述べた。

「スケジュールによると、会議後に情報を発表する。また、難民キャンプを訪問する予定だと分かった。どのように合意するかというのはまだ明らかになっていない」と(訳者注:記者会見前に)同氏が述べた。

ミャンマーとしては、帰還する予定の8000人以上の難民の名前リストを(バングラデシュ側に)送ってあり、現在難民の帰還受け入れの際、このリストのとおり受け入れるかどうかについてはまだわかっていない。

上述のバングラデシュ訪問中に、難民らの帰還受け入れのため、ミャンマー政府と合意文書に署名した件を話し合っていくことを大統領府報道官ウー・ゾーテーが先日行った大統領官邸記者会見で述べた。

ヤカイン州でARSA(アラカン・ロヒンギャ救世軍)の武力攻撃が起こり、ミャンマー政府が掃討作戦を行ったのち、前述の難民らが集団で故郷を追われ、その難民の数は70万人以上いることを国連とその他の人権団体が発表している。

ミャンマー政府とバングラデシュとの間で難民らの引き渡しを始めるよう、去る1月から話し合いをはじめて合意に至っていたが、現在まで引き渡しができていない。

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( 翻訳者:朝倉サヤカ )
( 記事ID:4589 )