ベンガル人をカマン民族として身分証明書を発行することとマウンドー南部に定住させる計画に反対しデモ(11月25日)
2018年11月25日付 The Voice 紙


シットゥェ 11月25日

マウンドー郡南部にベンガル人を再び定住させる計画と、ヤンビェー郡チャウッニーモーでベンガル人3,000人以上について、カマン民族の名前で国民としての身分証明書を発行することに対して、11月25日午後、シットゥェ市で抗議デモがあった。

「ベンガル人をカマン族と言っているのは政府の嘘だ。これは田んぼに象が入って行くようなものだ(訳者注:大きな木もない田んぼに象がいたら、遠くからでもはっきり見える、という意味で、「政府の嘘だ」ということがはっきりしているということを譬えたもの)。NLD政府が権力を行使しているのだ。私たちラカイン州の人々全員を蔑ろにしているのだ」とデモを率いた一人であるドー・チョウセインが語った。

ヤンビェー郡チャウッニーモー村にはカマン民族200人以上のみが暮らしており、入国管理局が法律に反して、ベンガル人3,000人以上に対してカマン民族として身分証明書を発行したことはミャンマーの国全体の未来にとって危険すぎる行為だと同氏が述べた。

デモの現場では100人以上の人々と出家者たちが、偽カマン民族であるベンガル人たちに身分証明書を与えたことやマウンドー県でムスリムの若者を学校教員に任命することを認めないこと、マウンドー南部にベンガル人を定住させないこと、不法入国しているベンガル人を関係者らがいち早く摘発し罪に問うことなどの件をスローガンとして叫び主張した。

マウンドー郡南部地域は海岸がひろがり、国境を分ける柵もないため、バングラデシュから戻ってくる人々を再定住させるのなら、武力衝突がまた起こりかねないことを地元住民らが懸念しているため、抗議に至った。

その他、マウンドー県でベンガル人の若者を補助教員として任命したところ、国民である者のみを任命してはじめて国家公務員法などに定められた通りになることをデモ参加者たちが主張した。

「(現在の)国民の政府は、国のために仕事をするとき、国のためではなく政党にとって重要なことを優先して仕事をしているのが見てとれる。国にとって有益になるように尽くし対応してください」と規律維持・保護援助を行う出家組織の長老・ウー・サンダーワラが語った。

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( 翻訳者:田守彩香 )
( 記事ID:4624 )