11月１日の夜、ハティン省映画文化センターにおいて、文化スポーツ観光省はハティン省人民委員会と共催で2018年全国カチューフェスティバルを開幕した。
　今回のフェスティバルに参加したのは、カチューという歌謡芸術が存在する13の省と都市を代表する300人余りのアーティスト、俳優、演奏家たちで、人々の間で失われる危機にあるこの独特な芸術を復活させようという目標に共に向かい、国内の多様で独特な民族文化の保存に貢献している。
　ベトナム国家音楽院院長で、フェスティバル実行委員会のレ・アイン・トゥアン委員長は開幕のスピーチで、2018年全国カチューフェスティバルは、カチュー芸術の発展過程において大きく貢献した、威遠相公・阮公著（グエン・コン・チュー）生誕240年記念にまさに行われ、我々が故郷と国家に対する彼の偉大な功労に感謝する機会になることを強調した。
　また2018年全国カチューフェスティバルは、カチュー復興のすべての成果をまとめ、再評価し、現代の社会生活における今日のカチューの活力の実状を報告する機会でもある。これを通し、カチューという文化遺産の価値を守り、発揮する事業についてユネスコに公約した通り、ベトナムは十分に実施し実質的な成果を達成したことがわかる。
　フェスティバルの成果は、「緊急に保護する必要のある無形文化遺産」のリストから「人類の無形文化遺産の代表」のリストへ移る申請書類の作成に向けた、一つの基礎データとなるだろう。
　このフェスティバルに参加した団体が位置する13の省・都市は、ハノイ、ハイズオン、フンイェン、タイビン、バックザン、バックニン、フートー、タインホア、ゲアン、ハティン、クアンビン、ホーチミン市からなる。
　フェスティバルに参加した団体のプログラムは、共通の内容と自由な内容から成り、上演持ち時間は合計45分から90分となっている。
　共通プログラムの内容では、それぞれの団体は、規定の中の時間で演目を組み立てねばならず、15曲のうち最低３曲とグエン・コン・チューの作品１曲を演じなければならない（共通曲から３分の１を選んで演奏しても良い）。残りのプログラムは地方らしさのある自由選択の演目で、地方のユニークな特徴を体現している。
　開幕の夕べの後、11月２日から４日までの夜には、各カチュー団体がそれぞれの作品を演じる。閉幕の夕べには賞が授与され、11月５日夜、ハティン省で、秀逸だったプログラムが演奏される。

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（ 翻訳者:小笠原倫生、千葉智洋 ）
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