ミャンマーでの汚職は根が深いと汚職撲滅委員長(Vol.6/No.206, 12月7日 1-1, 2-3)
2018年12月07日付 The Voice 紙

(サブタイトル)委員会として個人を攻撃しているのではなく、制度(訳者注:「慣行」のことか。以下本文中も同様)を根絶しようとしている

ヤンゴン 12月6日

 ミャンマー国内では汚職制度が根付いており、その制度のせいで国家が不利益を被っていることを12月6日にヤンゴン市のローズガーデンホテルにて開催された汚職撲滅フォーラムの最後に、汚職撲滅委員会のウー・アウンチー委員長が述べた。

 それにより、委員会としては、個人をベースとして汚職撲滅をしようとしているのではなく、制度を根絶しようとしているということ、人々の財政や基金を用いて私腹を肥やす役所を受け入れることはできないことを委員長が続けて述べた。
 
 「社会や文化の領域においても、個人の利益を優先させていることがとても多い。実際は、個人の利益と多くの人の利益であれば、多くの人の利益を優先させなければならない」

 政府の省庁、担当部署に権力を与えているのは国民である故、国民の財産の私的な使用は横領となり不正の一つとなるので、委員会としては(行動が)正しくなるよう汚職撲滅という任務を遂行しなければならないとも委員長は述べた。

 そればかりではなく、上記の式典に出席し講演を行った経済専門家であるウー・ミィンも汚職撲滅委員会に対し、国民の信頼を獲得するため、品行の悪さで名の知られた一部の人たちを法廷で審査して皆にわかるように見せることが必要であること、委員会として大きな魚のフライ(訳者注:汚職に大きく手を染めた著名人の検挙)を見せなければならないことを述べた。
 
「しかし、このように見せることが政治的弾圧にならないように、自分が揚げた魚も自分の池の中からのものにすべきだ」と同氏が述べた。

 汚職撲滅委員会が、有名な事件の一つとしてヤンゴン管区法務官ウー・ハントゥーを含む法曹関係者の汚職を検挙したことははっきりしており、他の州や管区の局長クラスと郡あるいは区、地区、村落区の一部の長に対しても汚職を明らかにし取り締まることができた。

 来たる12月9日は国際汚職撲滅デーの記念日となり、この記念のために委員会としてはUNODC(国連薬物犯罪事務所)や UNDP(国連開発計画)と共同でフォーラムや式典を開催している。

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( 翻訳者:下里雛乃 )
( 記事ID:4658 )