ベトナム美術の「変革」期を再現する空間
2019年10月10日付 VietnamPlus 紙
1930年の絵画と彫刻の授業の写真
この展覧会で人々は、伝統的な庶民美術から近代美術への「変革」期の全貌を一望できる。
「20世紀前半のハノイにおけるインドシナ美術と応用芸術」展が、本日(10月10日)ハノイ美術館において正式に開幕した。
ここで展示されている200以上の資料や実物は、インドシナ美術高等学校出身の著名な芸術家の創造性が色濃く出ている絵画や彫刻の作品である。なかでも際立っているのが、ベトナム美術大学(前身はインドシナ美術学校)の講堂にある、ジョージ・カインとヴ・カオ・ダムの二つのレリーフと、インドシナ美術学校の元学生らによる切手コレクションである。
展覧会で人々は、ベトナム美術の「全盛期」(20世紀前半)の全貌を一望することができる。これは伝統的な庶民美術から近代美術への「変革」期であり、西洋美術の業績を受け継いでいる。
この時代のベトナム美術で最も重要な足跡の一つが、絵画や彫刻、建築、応用芸術のごく自然な結びつきである。
「それは20世紀初頭における重要な審美の『革命』であり、東西文化の交流と変容を反映している。この変化は絵画や彫刻作品上で体現されているだけでなく、建築や服飾の作品においてもその痕跡を色濃く留めている」と組織委員会の代表は述べている。
他にも、インドシナ美術高等学校(ベトナム近代美術の最も才能ある画家や建築家、彫刻家を育成した場所)の足跡についての写真や資料もこの展覧会で紹介されている。
「20世紀前半のハノイにおけるインドシナ美術と応用芸術」展は首都解放65周年記念活動の一環である。予定では、プログラムは2020年3月15日まで行われる。
【関連記事:グエン・ザ・チ-~ベトナム漆絵を生み出した先駆的画家】
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:山本美帆 )
( 記事ID:4954 )