グエン・ヴァン・フオン図書館、戦争に関する1万点以上の資料を所蔵
2019年10月14日付 VietnamPlus 紙
グエン・ヴァン・フオン図書館で資料を研究するベトナム歴史科学協会書記長・ズオン・チュン・クオック氏
グエン・ヴァン・フオン図書館に所蔵・紹介されている資料・所蔵品は、人々がベトナム戦争についてより冷静で明確・多角的な見方をもつのに資する。
グエン・ヴァン・フオン上将の名前を持つ私立の図書館が、ハノイ市ヴィンホームズ・リバーサイド都市区のビル、アルマス・マーケットで、正式に10月14日午前から読者に公開される。
図書館は500㎡の面積があり、歴史学者、政治家、アメリカ軍の将校や、直接関連のある組織のベトナム戦争に関する1万点以上の書物、特集本、研究雑誌などを所蔵している場所である。
さらにグエン・ヴァン・フオン図書館は、過去何年にもわたってアメリカやフランス、いくつかのヨーロッパの国で集められたベトナムの古い地図や、ベトナム人民の闘争を支持する世界の運動に関する100点以上のエールを送るための絵画、またベトナムの重大な歴史的な事件を受け世界で発行された切手であるベトナム切手コレクションを数多く所蔵している。
グエン・ヴァン・フオン上将は、アメリカの各政府機関やベトナムに関する世界のセンター、研究所の機密解除された資料や、デジタル化されたものも、図書館の所蔵システムに組み込まれていると述べた。
「加えて、図書館設立のための準備の過程で私たちは、ベトナムの戦場から元アメリカ兵がアメリカへ持ち帰ったベトナム軍の軍人の装身具、軍需品、個人の記念品などの多くの現物を集め、受け入れた。このいくつかもまた、若い世代が民族の輝かしい歴史の伝統をより深く理解することを助けるために図書館で展示される」とグエン・ヴァン・フオン上将は述べる。
代表的所蔵品には、1968年に、革命戦士がフエの古城にある旗台に立て都市を占領したことを知らせた南ベトナム解放民族戦線の旗や、爆弾で一部がボロボロになっている320師団の旗(1968年乾季攻勢の勝利に対しての軍参謀部の褒美の品)などが含まれる。
図書館の開館式典でのスピーチで、ベトナム作家協会副会長のグエン・クアン・ティウさんは以下のように見なしている。ここで所蔵され紹介されている多数の資料や所蔵品は、人々が、ベトナムでの戦争に関して、より冷静に、明確に、多次元的に見ることを助けるのに貢献する。ここは、学生、研究者、ベトナムの歴史(特に対米抗争)に関心のある人など、様々な読者対象にとって、豊富で貴重な資料の供給源である。
「近いうちに、私たちは、国内国外の本や新聞、資料を引き続き探して補充するつもりであり、同時に読者に提供する価値のある本を翻訳して出版するつもりだ」とグエン・ヴァン・フオン上将は述べた。
図書館は11月14日以降、8時半から16時半まで、毎週月曜日から土曜日まで開館する。
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( 翻訳者:榎本泰希 )
( 記事ID:4973 )