ベトナム文化遺産、日本の観光客を引きつける
2019年11月09日付 VietnamPlus 紙
ベトナムとユネスコの世界遺産セミナーの光景
ベトナムの世界遺産である古都ホイアンは、16世紀にベトナムに導入された日本文化の痕跡を色濃く帯びた場所の一つであり、これが二国間関係の発展の契機となった。
11月8日夕べ、東京の駐日ベトナム大使館は日本の非営利組織である世界遺産アカデミーと協力して、ベトナムとユネスコの世界遺産セミナーを開催した。
セミナーにはヴー・ホン・ナム大使や世界遺産アカデミー顧問の菅谷直氏とともに、ベトナムと日本の旅行会社や日本観光協会の代表者ら100人以上が出席した。
セミナーでヴー・ホン・ナム大使は、ベトナムと日本の間には過去から現在に至るまで文化的な類似性があると述べた。ベトナムの世界遺産である古都ホイアンは、16世紀にベトナムに導入された日本文化の痕跡を色濃く帯びた場所の一つであり、これが二国間関係の発展の契機となった。
ベトナムを訪れた100万人近くの日本の観光客のうち、60~70%がホイアンにも足を運んだ。ホイアンはベトナムだけでなく、日本を含め世界中の遺産であり、誇りである。
大使は、両国には貴重な財産である多くの世界遺産があるため、経済発展にも文化交流の発展にも対応した観光プロジェクトが必要であると強調した。
セミナーで外務省文化外交ユネスコ局のチャン・コック・カイン副局長は、8つの有形及び無形の遺産を含む38のユネスコ公認の世界遺産をもって、ベトナムの遺産の潜在性について紹介した。
このことは日本や世界各国の観光客を引きつけるベトナムの魅力を生みだした。現在までにベトナムを訪れた1300万人の観光客のうち約80万人が日本の観光客である。予想では2020年までに約100万人の日本の観光客がベトナムを訪れるとされる。
チャン・コック・カイン氏によると、ベトナムは遺産を保存し、活かすと同時に観光商品を多様化し、ツアーサービスを強化し、専門人材を育成する予定である。
世界遺産アカデミー顧問の菅谷直氏も日本の世界遺産を紹介し、日本を訪れるベトナムの観光客が近年著しく増加していることに喜びを表明した。
日本政府観光局(JNTO)が発表したレポートによると、2019年の7月に日本を訪れたベトナム人旅行客は前年の同月と比べて21.8%増加し、延べ40800人に達した。菅谷直氏は両国の遺産が引き続き観光開発に貢献することを望むとした。
セミナーに出席した参加者とゲストは民謡クアンホ(ユネスコ無形文化遺産で、バクザン省の民謡クアンホの歌い手たちが伝統的な衣装を身にまとい、男女の掛け合いを歌う)を鑑賞した。
この機会にいくつかの日本の旅行会社はセミナーで展示された観光商品を見た後、バクザン、クアンチ、バクニン、ビントゥアンの各省と観光分野での協力を模索した。
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( 翻訳者:大久保満理 )
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