16年の編纂の後、『ベトナム戦時日記』集が出版される
2020年04月22日付 VietnamPlus 紙
1975年4月30日、第3軍団第10師団戦車部隊は特別部隊女性戦士グエン・チュン・キエン(カオ・ティ・ニップ)によって道案内され、タンソニャット空港を制圧
国家統一、南部解放の日から45周年を記念して、ベトナム作家協会出版社は「永遠の20歳」基金と「兵士の心」クラブと連携し、多くの作家によって書かれた『ベトナム戦時日記』集を出版する。
シリーズは作家で元兵士のダン・ヴォン・フン氏によって編集され、4巻からなり、それぞれ1000ページ以上の厚さだ。
作家であり元兵士であるダン・ヴォン・フン氏は、「永遠の20歳」基金管理評議会に『ベトナム戦時日記』集の収集作業と編集を依頼され、16年かかってようやく彼とメンバーたちはこの心血を注いだ作品を完成させたと述べている。
これは最初の、最も面白く、最も有名な『ベトナム戦時日記』の各作品が一冊の本の中で一堂に会したもので、30名の作家による30本の作品が掲載された。
『永遠の20歳』や『ダン・トゥイー・チャムの日記』などの日記だけでなく、他にもグエン・ハイ・チュン(武装人民警察の烈士グエン・ミン・ソン)の『明日へ送る』など、戦場の血と炎に満ちた数十冊の日記が掲載されている。また、英雄で作家の烈士、チュー・カム・フォンの『戦争日記』、烈士の作家ズオン・ティ・スアン・クイの『戦場日記』、記者であり作家でもあるチャン・マイ・ハインの『敵の包囲網の中にいた日々』、ファム・クアン・ギ-博士の『チュオンソン越え日記』、作家ファム・ヴェト・ロン博士の『禿のベーの日記』、そして作家チウ・ボンの『Bを行く日記』などの有名な作家たちによる作品のページがある。
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それに加えて読者は、次のような日記の貴重で精神文化に溢れるページにアクセスすることができる。容姿端麗なサッカー選手で、旧ハドン区の突撃文化工作隊の女性との間に美しい愛があった烈士のチャン・ミン・ティエンの日記『夢の中での帰還』、又は立派な若き画家(2人の有名な同年代の人は画家タイン・チュオンと画家レ・チー・ズンである)である烈士のホアン・トゥオン・ランのロマンチックな文章がつまった日記『戦場に行った才人』など。
中将で軍事学者の博士であり、人民武装勢力の英雄ドアン・シン・フオン(元軍装甲車司令官で元第4軍区司令官)、「永遠の20歳」基金の会長は、これは深い人道性や美についてのメッセージを伴う思想内容について高い価値を持つ事業であり、『ベトナム戦時日記』集は英雄、烈士たちや退役軍人らが後の世代に自らの魂の痕跡を残した、無形遺産のモニュメントと見なすことができる、と評価している。
このシリーズを評価し、ベトナム作家協会の副主席でアジア・アフリカ作家協会の第一副総書記で作家のグェン・クアン・ティェウは、兵士自身の日記の各ページ以上に戦争についての正確さを持つものはないと述べている。なぜなら彼らは戦場で日記を書いている。この後には永遠に家族のもとに、故郷に、帰れないだろうと知る中で最も言っておきたいことを書いている。彼らは爆弾銃弾、死の中で書いている。死と隣り合ったときのみ、人々の声は最も真摯に響きわたる。そしてその真摯さは国への愛、独立、自由への愛、そして祖国への完全な自己献身の証なのである。
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( 翻訳者:坂入菫、須藤遼 )
( 記事ID:5204 )