ベトナムの国史と国志の質を保証し、早期に完成させる
2020年06月17日付 VietnamPlus 紙
会合の光景
6月17日、政府事務所で、ヴー・ドゥック・ダム副首相はベトナム歴史全集研究編纂プロジェクト主任委員会、「ベトナム国家地誌全集制作」国家レベル特別科学技術任務主任委員会と会合した。
ベトナム歴史全集(国史)研究編纂プロジェクトは、ベトナムの歴史全集25巻の研究・編纂のために設置された。これにはベトナムの歴史的出来事の編年記とベトナムの歴史的基礎データを含まれる。これによると、各巻はそれぞれ1つの国家レベルの学術主題と見なすことができる。
ベトナム歴史全集には、250人以上の研究者と国内外の多くの作業員が編集に参加する。
研究者たちによると、プロジェクトはベトナム歴史全集の質が国家レベルであることとこれまでの史書を継承することを求めており、全国の歴史学の研究結果全体を総括して向上させ、これまでのベトナム史に関する外国の研究者たちの研究成果から厳選したものを収める。
この中で、プロジェクトは新たな解釈に集中し、出されている歴史学の課題について適切に評価し、コピーでないこと、作者本人を含めすでに出版した作品との重複がないことを保証する。
全集で使用される史料と注釈について研究者たちは、一次史料にアクセスし、他の著作物から引用せず、完全に新しく、客観的で、忠実で、歴史的事実を尊重した学術成果であることを保証し、国際的な基準に従って叙述する必要があると考えている。
[関連記事:早期に『国史』を完成するようにベトナム歴史科学協会に要請]
実施過程において、プロジェクト主任委員会は積極的に、国家科学技術発展基金(科学技術省)と主体的に協力し、以下のような専門的活動を実施する。シンポジウム、フォーラムの開催、プロジェクトの学術情報の構築など。
これによると、主任委員会の各メンバーは、プロジェクト共通の要請に従って、各主題のモニタリング、検査、評価を分業する。これまで、各主題は基本的に公式原稿案を完成させている。
国家科学技術発展基金は、主任委員会やプロジェクト学術評議会と共に評価を実施し、30の主題(25の通史の主題と5の編年記)のプロジェクトレベルの査収を完了した。
その他、プロジェクト主任委員会は、全集や各巻に関連する議論や統一が必要な各問題に関して討議する学術シンポジウムを6回主催した。
各シンポジウムを通じて、プロジェクト主任委員会は、国レベルの審議、査収の前に、原稿案の補完、修正、向上、完成についての要求と原則について一致した。
これまでに、10主題(全体で30主題)の原案がプロジェクト主任委員会と組織レベルでの評価評議会の審査員に送られ、修正チェックし、各主題の編纂規定を執行した。
ハノイ国家大学のグエン・キム・ソン学長によると、「ベトナム国家地誌全集作成」(国志)の任務については、2年近くの実施、展開を経て、ハノイ国家大学は協力機関のネットワークを確立し、手始めに国史の編纂に参加する数百人の研究者たちを集めた。
また、ハノイ国家大学は以下を実施している。28巻の審査(各分野と編纂内容について)、「ベトナム国家地誌編纂規定集」の完成、地方誌の見本の作成、地誌の制作における経験や管理実施についての考察、意見交換、学習。現在、15巻については編纂開始の手続きを完了した。
グエン・キム・ソン教授によると、国志の編纂はデータの収集や現代的な見方での各生活領域の現状を描写するよう新しいアプローチによって展開されている。そのため、国志の編纂過程では既存の資料を使用する他に、情報の考証のために、実際的考察に重点を置く。
ハノイ国家大学学長によると、直接の筆写は国志の編纂において重要な役割を持つ。そのためハノイ国家大学は、人的資源と資金に関する困難や障害を解決するために、各省や分野の十分な連携を受けることを希望している。
会議の場で、ヴー・ドゥック・ダム副首相は国史と国志の編纂の過程に参加している研究者たちの努力と志を高く評価した。副首相は現在と未来の社会へのこのプロジェクトの実質的意義を認め、プロジェクトが、教育は国策の筆頭、文化は基盤であると同時に国家の発展に貢献するという学術的方針に適合しているとした。
副首相はまた、国史と国志の編纂過程から生じた多くの問題に対して具体的な意見を与え、同時に各省、各分野、各地方は密接に連携し、任務実施組織に良い環境を整え、高い品質を確保し、予定通りに完成するよう要請した。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:浅田大輝 )
( 記事ID:5389 )