戦闘がない中での選挙不実施は政治による妨害であるとアラカン民族党
2020年10月17日付 The Voice 紙
ヤンゴン 2020年10月17日
国軍とアラカン軍(AA)との衝突が起こる中、ヤカイン州一部地域で戦闘が発生していない中で選挙が実施されないことは政治による妨害である、とアラカン民族党(ANP)中央執行委員会のメンバーであるウー・トゥンアウンチョーが本紙へ語った。
「現在(選挙実施から)除外されている全ての郡、全ての場所において一度も戦闘や銃撃は起こっていないのだ。ミエボンやミンビャーといっても、どの場所でも起こっているのではない。他の郡、例えばブーディータウンやマウンドーならば、戦闘は何も起こっていない。誠意があるのであれば、将来国民を代表することとなる議員候補者へ、法律に基づいて投票を実施すべきである。現在行われているようなことは、ヤカイン州議会においてアラカン民族党の優秀な候補者たちが市民の代表となり政治を行うことができないよう、政治によって妨害されたように見える」と同氏は語った。
2020年11月8日に実施される総選挙において、ヤカイン州の9郡、チャウピュー郡の2地区と52村落区、アン郡の3地区と29村落区、シットウェ郡の4村落区、タウンゴウッ郡の10地区と52村落区が選挙実施が不可能な地域として、連邦選挙管理委員会の告知(196/2020)号を以て10月16日に発表された。
「最も簡潔に言うのであれば、公正でない点がある。例えば、パレッワは戦闘が発生し、安全な地域ではない。しかし、選挙は実施される。シットウェ県パウットーでは一発も発砲はない。いかなる時も戦闘は起こっていない。しかしパウットーは除外されている。これらの地域が含まれれば投票で負けることを恐れ、こうした地域を除外しているように見える」と同氏は自身の見解を述べた。
ヤカイン州パウットー郡、ポウンナーチュン郡、ヤテタウン郡、ブーディータウン郡、マウンドー郡、チャウットー郡、ミンビャー郡、ミエボン郡、ミャウウー郡を選挙実施不可の郡として定め、チャウピュー郡ピンピューモー地区、タウンイン地区、テータン、テーチャウン、マデーチュン、ゴンチェイン、オンドー、カンディー、チャウンワ、ミンピン、レイッカモー、チャウピン、カッタピェー、チャッテイン、シットー、タインチャウン、ドーマタウン、サインチョン、ウーギン、ガセインピン、シンボウッ、ガロンス、ジンチャウン、タンチャウン、カランテー、タベッ、ミンヤッ、キンミャウッ、カインチャウン、レーポンチャウッ、アレードゥェイン、サネーミンピン、チャウッタウンピェイン、カラーチャン、ミョーチャウン、イェーミェッ、バヤー、アワタウン、ワピェー、ミンチャウン、アランチェイン、ヤダナ、ガンガー、パンドーピン、チョウンスゥエ、チャウッグー、ジンヂー、ミンガン、ラハーヂー、シュエニョーマ、ワータウン、テーチャウン、チャウッヂーピン、ジンチュンの各村落区も選挙実施が不可能であると選挙管理委員会は発表した。
その他、アン郡の1番、2番、3番地区(タッタウン町)、アンミャウッ、アウッ、キンヂェー、ガナンピン、ロンカウッ、ラウンドングウィン、アンタウン、ゲーラウン、ズーカイン、レックヮードゥエ、ミャンマーボウッチャウン、メーレッマウン、フムヮー、ニャウンチャウン、ノヮヨンタウン、ポンナワ、ペッチャウン、ユー、サッシー、サカンモー、サネー、ダーレッ、ターシー、タイッモー、タンティン、タウンピーラー、イェーボウッ、チャウッミャウン、ジントーの各村落区、シットゥエ郡ニョーヤウンチャウン、ミッナー、ガンゴー、ワーボーの各村落区、タウンゴウッ郡1番、2番、3番、4番地区(マイー町)、1番地区(上部)、2番地区(中央部)、3番地区(下部)、4番地区(ユワティッ)、5番地区(クードーセイッ)、6番地区(モーフラモー)(タンルウェユヮマ町)とパウッピン、タラバ、キンタウン、パラワー、ヤパレー、タパンチョー、ピンチャウン、チェッカイン、チャウッマウンナマ、ガロンモー、ミーチャウンルー、カマウンチャイン、レッパンチュン、フレーガートゥエ、チャウッセイッタウン、ミョータウンヂー、モー、マウン、ヤンミョー、ミーチャウントー、アウッカインシェー、ドン、ティンヂーカイン、チョーチャーグゥイン、ヤンコー、タラグー、カンデー、グー、ジーワ、ニャウンピンセイッ、カヤイン、ジーピン、カラーヤウン、アシェッベッ、ガマウッチャウン、パウンカー、カレインタウン、タレインピン、タウン、ウェッチェイッ、ナッモー、タドォン、チェッパウッ、チャウッウェー、チョーカイン、ラムーモー、ブーシュエモー、パダー、サーピン、ザニー、レッパン、シンティンジーピューの各村落区も選挙の実施が不可能な地域として発表された。
これら地域において、選挙の実施が不可能であることに関連し、連邦選挙管理員会としての詳細な情報は未だ発表されていない。
「本当に、本当の諸民族兄弟だという気持ちと、もう一つは連邦国家ミャンマーにおいて全ての諸民族へ対等に権利を与えたいという気持ちがあるのであれば、公正に実施すべきである。シットウェならば戦闘は全く起こっていない。戦闘がないのに除外したのだ。率直に述べるのであれば、そうした除外された村落区はアラカン民族党が地滑り的勝利を納められる地域なのだ」と同氏は説明した。
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( 翻訳者:田中千帆 )
( 記事ID:5497 )