ARSA撲滅のためミャンマー・バングラデシュ二か国で協議
2020年11月26日付 The Voice 紙


ヤンゴン 11月26日

ミャンマーとバングラデシュ両国が協力して、バングラデシュ国内を利用して戦闘中のARSA(アラカン・ロヒンギャ救世軍)というテロ組織を撲滅するよう、二か国の国境警備軍が集まり、会議した旨をミャンマー警察が発表した。

ミャンマー・バングラデシュ二か国の国境警備軍の大隊長レベルでの会議を、11月25日11時半ころ、ミャンマー連邦ヤカイン州マウンドー市にある第一ゲート検査所で行い、その会議についてのプレスリリースを発表した。

二か国の国境地帯の安定のため、バングラデシュ国内を利用して戦闘中であるARSAを二か国の国境警備軍の共同任務として撲滅すること、国境での変わった出来事と罪のない国民への威嚇行為、地雷による攻撃から守るために情報を遅滞なく送ることを双方で協議したことがわかった。

この会議でミャンマー警察からは、第4国境警備隊小隊長、警視正ゾーリンアウンを含む代表7人、バングラデシュ国境警備軍(テクナフ)から大隊長モハメド・ファイサル・ハサン ・カン中佐を含む代表10人が参加したことがわかった。

それ以外に、バングラデシュの国境警備軍として、国境地帯の安全と平和安定のために最善の協力を行なっていくこと、テロ発生の報告を受けたら情報のやり取りをし、活動していくことを約束したほか、ミャンマー警察との協議内容を上司である責任者に報告することも約束したことを、警察のプレスリリースによってあきらかになった。

ミャンマー代表団のリーダーである警視正ゾーリンアウンは二国間の国境の壁設置の状況、ARSAというテロ組織がバングラデシュ側を拠点に活動し、ミャンマーの治安部隊の一瞬のスキをついて侵入し攻撃しているという状況、ARSAの地雷の設置、爆破が起こったために、11月17日にマウンドー郡レイッヤー村の近くで民間人所有の自動車一台が地雷に接触し、幼い子供を含む罪のない国民3人がなくなり、6人が負傷をした状況、以上を映像と写真で示すなどし、国境の壁に近づいて攻撃している状況や地雷設置の状況に関して、情報を交換するために協議したと述べた。

それ以外に、この会議においては、ミャンマー領域内に漁船で違法侵入したバングラデシュ人9人を二か国間合意に基づき、人道主義、人権に関する点に対して敬意を払って規則通りに身柄を引き渡した。同時に、ミャンマー警察は先の9人を拘束した際に押収した船や物品も引き渡したことがわかった。

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( 翻訳者:松田翔太 )
( 記事ID:5617 )