バゴーの銃撃で少なくとも60人が死亡
2021年04月10日付 その他 - ミャンマーナウ 紙


バゴー 4月9日

バゴー市において、軍評議会のテロリスト部隊の銃撃により、少なくとも60人以上の市民が死亡し、負傷者が多数出ているとデモ隊のリーダーの一人が話した。

4月9日午前4時半から、バゴー市の主要な要塞であるメッガティッ通りのバリケードが重火器を用いて攻撃され、銃撃は夜10時頃まで続いている。

バゴー市シンソーブ・パゴダの敷地(ゼーヤムニ)に積まれた遺体57体を軍の武装部隊が運び出して行ったのが目撃されており、遺体安置所に3体、墓地ですぐに埋葬された遺体が一体あったと、デモ隊のリーダーであるコー・イェートゥッが目撃証言に基づき話した。

「それで61体、さらにまだ路上に収容されていない遺体があるので、協力を要請している。それが遺体安置所の遺体に含まれるのか、軍が運び去った遺体に含まれるのかはわからないが、61体を超える数だ」とコー・イェートゥッは話した。

彼は、バゴー市のデモのリーダーの一人で、軍から逮捕状が出されている人である。

上記マェッガティッ通りの要塞に、9日早朝、軍が突入、銃撃を始め、それが夕方まで続いたため、アリンヤウン、インウィン、ソーシェーリッ、フマウンカンとポンナース地区の地元住民は逃げ出し避難している。

「これはジェノサイドだ。手あたり次第目に留まったら撃っている。ラカイン州で起きたのと同じように。少数民族地域のことが今自分のこととしてわかる。ミャンマー人同士、集団殺戮される目にあっている」とデモのリーダーは言った。

「バゴーでは、道路に武装集団が配置されたままだ。人影が見えたら今も発砲している」

バゴー市のソーシェーリッ地区にあるシンソーブ・パゴダの敷地には、死亡した人の遺体と負傷者がいるため、治療することができるようにバゴー市の仏教僧長老が軍評議会のもとに行き許可を得ようとしたが、できなかったとバゴー市の地元住民の一人が話した。

3月27日、軍評議会はミャンマー全土で抗議活動をしている100人以上を殺害し、その日は、クーデター後2か月の間で民間人の死者が最も多い一日となった。

バゴーは、本日、銃撃による一日の民間人の死者数が最も多い市となった。

市民によるインターネットの使用を、クーデターを起こした軍評議会が厳しく制限しているので、情報が容易に伝わらなくなっている。

バゴー市内で銃撃がやむことがないので、地元住民はその情報を外に伝えることが難しくなっている。

ここ数日、軍幹部らが、ワ州連合軍(UWSA),シャン州北軍(SSPP/SSA)のもとを訪れ、クーデターを起こした理由を説明しようとしたということが分かった。
アラカン軍(AA)を含む北部同盟3武装組織は、クーデターを起こした国軍は、抵抗の意思を示している国民を銃殺しているので、現在の停戦状態について再検討すると3月30日に発表している。停戦合意の期限は31日で過ぎているが、延長はまだなされていない。

この間、国際社会も、軍評議会に対し、終始圧力をかけ、非難し続けている。

在ミャンマー各国大使もクーデターを起こした評議会に対し、テロ行為をやめ、政治囚を解放し、民主主義を回復せよと、4月9日付で声明を出している。

Myanmar Now 2021/4/9

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( 翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(HM) )
( 記事ID:5847 )