各企業に対し、ベトナムの主権を尊重するよう要請
2021年04月08日付 VietnamPlus 紙
DK1リグ-海上における国家主権のランドマーク-の防衛に出るベトナム海軍兵士
DK1リグ-海上における国家主権のランドマーク-の防衛に出るベトナム海軍兵士

各企業に対し、ベトナムの主権を尊重するよう要請


ベトナムは各企業に対し、南沙諸島(チュオンサ諸島)・西沙諸島(ホアンサ諸島)に対するベトナムの主権を尊重するとともに、南シナ海に関連する海域に対する主権・主権的権利・管轄権を尊重するよう要請した。


4月8日午後、外務省定例記者会見にて、昨今の南シナ海での変化やそれに関連する問題へのベトナムの反応について記者の質問に回答したが、中にはベトナムの南沙諸島に属するバーダウ礁(英:Whitsum Reef、中:牛軛礁)で多数の中国船が活動していることについても含まれていた。外務省レ・ティ・トゥー・ハン報道官は、ベトナム当局は常に南シナ海での変化を監視しており、1982年の海洋法に関する国際連合条約や国際的な規定、法に合致した海上、海域でのベトナムの主権、主権的権利、管轄権を守り、行使していく、と確認した。

報道官はまた、「南シナ海での平和・安定・協力・発展は、南シナ海海域諸国や地域、国際コミュニティの共通の望みであり、目標である。海上での法的秩序を尊重すること、1982年の海洋法に関する国際連合条約を十分に、一貫して、友好的に、責任を持って実施することは、この目標を実現化するために重要な意義を持っている」と明言した。

「ベトナムは各国に対し、南シナ海の平和・安定・協力の維持に貢献するよう呼びかけた。具体的には、国際法や1982年の海洋法に関する国際連合条約を友好的に実現すること、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)、中でも自制義務や状況を複雑化させない義務を厳正に遵守すること、南シナ海における行動規範(COC)に係る協議が効果的に進められるよう好ましい環境をつくること、平和と安定の維持への信頼構築に貢献すること、海上での国際秩序や南シナ海地域における治安・安全・航海の自由を促進すること、である。」

いくつかの海外ブランドが中国語のウェブサイト上の非合法な九段線を用いた地図を使用していることを前に、外務省レ・ティ・トゥー・ハン報道官はこう強調した。「これまで何度も確認しているように、ベトナムは南沙・西沙2つの諸島に対して、国際法に従い主権が認められるに十分な歴史的証拠と法的根拠を有していると同時に、南シナ海に関連する海域での主権・主権的権利・管轄権についても1982年の海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に沿って確立されている。

歴史上の事実や国際法に反するプロパガンダや宣伝形式にはいずれも価値はなく、南沙諸島・西沙諸島に対するベトナムの主権に関する事実、南シナ海問題の事実もまた、変えることはできない。

ベトナムは各企業に対し、南沙諸島・西沙諸島に対するベトナムの主権を尊重するとともに、南シナ海に関連する海域に対する主権・主権的権利・管轄権を尊重するよう要請した。」

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( 翻訳者:須賀麻莉子 )
( 記事ID:5896 )