ベトナムはインドネシアとの戦略的パートナーシップ関係を強化、拡大する
2021年04月23日付 VietnamPlus 紙
ファム・ミン・チン首相(左)とインドネシアのジョコ・ウィドド大統領(右)
ファム・ミン・チン首相(左)とインドネシアのジョコ・ウィドド大統領(右)

ベトナムはインドネシアとの戦略的パートナーシップ関係を強化、拡大する


双方は、貿易障壁の削減、両国企業の困難と問題を取り除き、ベトナムの輸入超過を減らして二国間貿易額を早期に100億米ドルに引き上げることについて、意見交換を行った。


4月23日午後、ボゴール市の大統領宮殿で、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領はファム・ミン・チン首相の表敬を受け、会見を行った。

チン首相は、インドネシアの大統領がホスト国を務めるASEAN首脳会議に出席するため、インドネシアを訪問した最初のASEAN指導者である。

敬意の心と誠実さが溢れる雰囲気の中、両首脳は、両国間の協力の効果を今後さらに強化するための多くの問題について、中身の濃い意見交換を行った。

ジョコ大統領は、チン首相が国会の信任を得て新たな重責に選出されたことを心底から祝福を述べると共に、COVID-19対策と回復ならびに経済発展におけるベトナムの成果に賞賛と祝意を表明した。インドネシアとしては、ベトナムとの伝統的な友好関係と戦略的パートナーシップは非常に重要であると見なしており、これを絶えず発展させることを期待すると強調した。

チン首相は、ベトナムは独立・自主・多角化・多様化の対外路線を引き続き堅持し、国際社会の責任あるメンバーとして、主体的にかつ積極的に、包括的に広範に国際統合を進めていくことを確認するとともに、ベトナムとしてもインドネシアとの戦略的パートナーシップを最重視しており、これを絶えず強化し拡大していくと強調した。

双方は、二国間協力がますます深化し実質的になっていることが認められるとして、これに満足の意を述べた。2019年から2023年までのアクションプランの効果的な実施に向け連携し、2018年から2022年までの戦略的パートナーシップと二国間国防協力のためのビジョンを展開していくことで意見が一致した。

両首脳は、貿易障壁の削減、両国企業の困難と問題を取り除き、ベトナムの輸入超過を減らして二国間貿易額を早期に100億米ドルに引き上げることをはじめ、二国間経済協力を促進するための措置について話し合うため多くの時間を費やした。

双方は適切な時期に各航空路線を早期に再開することで意見が一致した。また、双方は、Vietjet(ベトジェット)航空がハノイとホーチミン市からジャカルタへのルート開航を促進するための環境整備を行うことについて検討し、医薬品生産分野における協力を促進し、両国の海上警察間の協力を含む海洋協力を強化することで意見が一致した。

両首脳は、両国間の排他的経済水域の境界確定交渉を早期に完了させ、域内の平和維持、協力、発展に貢献すべく、双方が協力を強化して、各違法漁業事案を減らし、両国間の海上における相違の解決に向けたモデルを作るための法的回廊を作る必要性について、特に重視していることを確認した。

ジョコ大統領は、チン首相が同職に就任直後にASEAN首脳会議に出席していることについて、ベトナムの責任感の表れであるとしてこれを高く評価した。

双方は、地域と国際における平和と安定のため、他のASEAN各国と協力して、ASEANと国連が中心となり、ミャンマー情勢が早期に安定し国民への暴力や死傷者を減らす方向で問題解決を図るよう、平和的解決手段を模索するための当事者間の対話の橋渡しとなるべく、地域と国際フォーラムにおいて緊密かつ効果的に協力を続けていくことを確認した。

双方はまた、平和、安定、安全、航空と航行の安全の維持を含む、南シナ海問題に関するASEAN共通の立場を維持することを確認し、1982年の国連海洋法条約をはじめとする国際法に見合った形で、南シナ海における行動宣言(DOC)を効果的に実施し、南シナ海行動規範(COC)交渉を早期に妥結し発効させることで意見が一致した。

ジョコ大統領は、チン首相を誠実で、荘厳で、実質的かつ友好的な歓迎を受け、またボゴールの大統領宮殿の建築について同首相に個人的に説明を受けた。会見は、実質的な会見が行われ、今後の両国間の戦略的パートナーシップの方向性に資する多くの具体的な成果を達成した。

チン首相は、ジョコ大統領が適切なタイミングでベトナムを訪問されるよう謹んで招待し、同大統領は喜んでこれを受け入れた。

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( 翻訳者:八木澤研人 )
( 記事ID:5923 )