ベトナムは世界の持続可能な平和維持の支援に努力する


ベトナムは平和維持の分野において、国連や世界の各国に認められ、評価されるようなアイデアを打ち出し、地域と世界におけるベトナムの地位と威信を向上させている。



ベトナム平和維持軍は、国連のミッションや具体的な活動での実質的な貢献により、世界の持続可能な平和維持を含むミレニアム目標の実現促進におけるベトナムの名声の向上に貢献している。

これは、ベトナム平和維持局長ホアン・キム・フン少将が、ベトナムの国連安保理議長就任に際してのベトナム通信社記者によるインタビューに応じて述べたものである。

ホアン・キム・フン少将は強調した。「ベトナムほど平和の価値を理解できる国は世界に少ないでしょう、我が国は国土解放戦争や祖国防衛戦争を何度も経験しています。アフリカでのミッションにおける平和維持活動に参加する兵力を派遣することは、世界の持続可能な平和維持へのベトナムの軍隊と国家の貢献です。

この時代、平和な環境での人類の生活を守り、非伝統的試練の影響を少なくすることは、各国が望むところであり、ベトナムはそれを良く実行しています。ベトナムは平和維持の分野において、国連や世界の各国に認められ、評価されるようなアイデアを打ち出し、地域と世界におけるベトナムの地位と威信を向上させています。」

ホアン・キム・フン少将によると、ベトナムは平和維持軍に加わって日が浅いが、世界の友人たちの心と国連、南スーダン、中央アフリカ共和国に強い印象をもたらしている。

これまでに、ベトナムは友好国9か国との間で9つの平和維持協力文書に署名し、国連とEUとの間で2つの平和維持協力文書に署名した。これらは多国間におけるこの分野での協力であると同時に、他国との二国間防衛協力関係を促進するものである。 2014年から現在までに、ベトナムは国連平和維持活動に参加するために、53人の士官と第二級野戦病院の126人の医師および医療スタッフを派遣した。

南スーダンでの任務を終えて無事に帰国したばかりの第２級第２野戦病院など、国連平和維持活動参加のベトナムの野戦病院について言及し、ホアン・キム・フン少将は第１第２野戦病院の任務実施結果は国連から高く評価されたと述べた。

ニューヨークの平和保護活動担当の国連副事務総長と国連事務総長軍事顧問は、医療支援をするベトナム政府に感謝の手紙を送付した。

ホアン・キム・フン少将によると、南スーダンの第２野戦病院への6か月の期限延長という国連からの依頼を受けた時、士官らと病院で業務にあたる専業軍人の全員が喜んで残留し、引き続き任務を全うした。

ホアン・キム・フン少将は次のように述べている。「COVID-19感染症の中、ベトナムの平和維持軍の士官たちは各地域で展開するにあたり、感染防止の規定を非常に厳格に適用しました。国連の任務を遂行する傍ら、ベトナムの平和維持軍の士官たちは子供たちを教えたり、野菜の栽培方法を住民へ教えて現地調達を確保するなど、多くの人道支援を通じて国民を助け、国連の青いベレー帽という制服の中にあるホーおじさんの部隊という美しいイメージを形作りました。」

しかしながら、COVID-19感染症の全世界的流行による国際空路麻痺の中、最も困難なことは病院での活動のための医療物資、設備の供給を確保することであった。ベトナムの平和維持軍はCOVID-19の流行予防に用いるために、休暇で帰国し、任地に戻る際に薬品や医療物資を運んだ。フン少将によると、これはおそらく、現在の困難な状況下でどの国連病院も実施していないアイデアである。

少将は、第13回党大会の決議を実施し、国を開放し軍が国防外交の各分野での広範な国際統合に参加することは、軍隊の責任を体現するだけでなく、平和な時代に早期に遠方から祖国を防衛する1つの形態でもあると述べた。

平和維持活動は、2021年の様々な枠組みの国連安全保障理事会におけるベトナムの優先的課題の１つである。2021年4月、ベトナムは2度目となる国連安全保障理事会の議長国を務め、国際的な平和と安全保障のため、15回の公開会議と10回の非公開会議の開催を提案している。

4月19日、国連安全保障理事会の議長として、グエン・スアン・フック国家主席は、「信頼の構築と、争いを防止し解決する対話の促進における国連と各地域組織間の協力強化」というテーマについてのハイレベルな公開会議を主催する。

これに先立ち、4月8日、ブイ・タイン・ソン外相は、「不発弾の被害を克服し、持続的な平和を維持する」というテーマについて、安全保障理事会の大臣級公開会議を主催した。

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（ 翻訳者:中村健志郎、浅田大輝 ）
（ 記事ID:5924 )